鹿児島県 私家版 九州温泉道ナビ

鹿児島の温泉旅

 九州で温泉のある県・・・といえば、大分の次には鹿児島を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
 山の湯である霧島、海の湯である指宿、地味な湯(?)といえば北薩、市街地温泉と言えば鹿児島銭湯群、家族湯発祥の地とも呼ばれる日当山と多種多様な湯がそろいます。さて、そして一番の魅力は離島の温泉! 当初は島嶼の温泉は顧みられていなかった九州温泉道でしたが、現在は長崎の壱岐と鹿児島の2島に指定施設ができました。九州はひとつ!(by 九州観光推進機構)ですよね。
 さてさて、島の湯は、屋久島なんぞは序の口で、営業しているかどうかネットではわからない口永良部島、役場に直接聞いてもわからない(役場は鹿児島市にある)吐喝喇諸島の島々の秘湯(車で真横に着くような温泉は、秘湯じゃないよね^^;)たちが、あなたを待って今日も湯を垂れ流してます。ただ、海外旅行並みに休暇がいくらあっても足りない・・・。まあ仕事を辞めるしかないですね(私も退職して求職活動中に行きました)。なお、ハードルをあげておくと、夏期休暇中に行くのも止めましょう。熱波で死にます。
 ワイルドな東北・北海道のお湯たちに、九州代表で対抗出来るのは鹿児島しかない^^/
 付記
 残念なのは、鹿児島県の条例(九州の他県では宮崎・長崎も)が、塩素消毒必須としていること。実際は保健所レベルで柔軟な運用が行われているようですが、温泉行政は熊本に較べるとずっと後進県ですT^T。頑張って温泉文化を発信しましょう、鹿児島県!

温泉手形などのある温泉街

 霧島・・・といってもマイナーな霧島神宮温泉郷で、1200円で4ヶ所の施設の内、3ヶ所入浴出来る「入湯霧札」が発売中。白濁の湯が特徴の温泉街ですが、残念ながら九州温泉道の指定施設はありません。
 薩摩高城温泉にも、よか湯手形(山桜桃で発売)1200円があり、6ヶ所中3ヶ所が入浴できてタオル付き・・・でオトクといいたいところですが、各施設入浴料が250円(例外あり)なので、割高です。入浴記念と割り切って買いましょうね。(温泉街の公式サイトは更新が止まっており、情報は載ってません)。以前紹介していた、妙見温泉の「湯路(ゆ~ろ)」は発売休止となっています。

温泉巡りに便利なきっぷ

 鹿児島市街地の温泉銭湯めぐりには、鹿児島市営バス・市電の一日乗車券600円、24時間乗車券は800円が使えます。ただ、鹿児島市営バス以外は乗れないのがちょっと残念。鹿児島交通(いわさきグループ)が、公営交通を敵視して自社バス車体に攻撃的メッセージを掲示して走っているところなので、各社で共同してフリー乗車券を設定するのは望み薄です。桜島フェリーもつかえるキュートという拡大版一日乗車券もありますが、1日券1200円とありえない値段設定なので、買うのはやめときましょう。(桜島フェリーの運賃は片道200円です)
 鹿児島空港・国分駅・霧島神宮駅から霧島全域の鹿児島交通バスがフリー乗車となるのったりおりたりマイプラン霧島1100円は、温泉地を結ぶ路線網が充実しており便利…と以前は紹介しておりましたが、2022年10月のダイヤ改正で大幅に便数が削減され、かなり計画を立てて臨まないと、思った時刻にバスがまったくなく憤死します。一方、同様ののったりおりたりマイプラン指宿・知覧2日2200円(1日1100円)は、枕崎・加世田方面がフリー区間に含まれておらず、さらに1日券は指宿地区しか乗れないのでおトク感は今ひとつです。
 屋久島では、屋久島ゆったり満喫乗車券の購入が必須です。安房港から尾之間温泉を往復するだけで1日券2000円の元が取れます。ちなみに2日券3000円、3日券3000円、4日券4000円という謎の料金設定のレパートリーあり。なお、現地に行ってみたところ実際は2日券はおいてませんでした(そりゃ3日券をみんな買いますよね・・・)。
 奄美大島は、1日乗車券はあるけど温泉がない・・・^^;
 なお、バスICカードは、導入が早かったことがわざわいして独自仕様となっており、全国交通系ICは使用できません。鹿児島市交通局(路面電車も)・南国交通・JR九州バス(鹿児島県内のみ)のグループによるRapicaと、何かにつけて我を通すいわさきグループ(鴨池~垂水フェリー、種子島・屋久島へのフェリー・高速船含む)のいわさきICカードがあります。RapicaといわさきICカードは相互利用できますが、各種割引はそれぞれ自社のICカードでないと不可。1000円チャージすると1100円分使えるのでちょっとオトクで、いわさきICカードでは11:00~15:00に下車すると5%の昼間割引が、Rapiaでは同じ会社(鹿児島市営バス→南国交通などは不可)のバス・電車の乗継時に5%の乗継割引が受けられます。

↑ PAGE TOP