日当山・妙見地区-私家版 九州温泉道ナビ

温泉道№127 隼人温泉 富の湯 ★★★

温泉ガイド  →[霧島市役所]

 町中の小ぶりな公営温泉センターです。
 分析表上では食塩(NaCl)成分が温泉水「1kg中16g(1.6%)」という強食塩泉なんですが、熱い方は1割ぐらい、ぬるい湯は2割ぐらいを加水しているようです。なんでこんなことがわかるかというと、自動で全てやってくれる装置が壊れたようで、湯口で源泉に水道水をホースで加水したので(2022.11)。源泉は、強烈なえぐみをもった塩味で、なかなかパンチの効いたお湯です。なお、浴室内のお湯は新鮮なためほぼ無色ですが、かけ流し量が少なく(たぶん加水していない)表の足湯は暗緑色に濁っていいお湯感を出しています。九州温泉道に掲載されている写真は、浴室内のお湯も笹濁りになってますが、営業開始前に前日からの溜湯状態のものを撮らせてもらったんじゃないかな。
 また、九州温泉道の紹介文「体が浮く?!」はちょっと大げさでしょ~。海水のNaCl濃度「1kg中26g(2.6%)※塩分濃度ではなくてNaClのみの濃度」に比べるとそもそも濃度が低いのに、加水しているので、浮力を感じるほどのことはありません。「プールのように」浮くということでしたら、そりゃどの風呂でも浮きますけど^^;
 閑話休題
 湯上がりのベタベタ感が気になる人は、水道水の温水シャワーを浴びてあがるか、サウナが併設されているのでアラヨッと水風呂で一浴して上がると良いでしょう。できれば冬場は流さずそのままね。ホカホカが続きますよ。
 追 隼人付近でいちばんの特色湯といえば、小鹿野温泉。唯一の幸荘が惜しまれながらも廃業してしまい入浴できない状態になっていましたが、シャレオツな「こしかの温泉」として2018年7月にリニューアルオープン!! と喜んでいたら、日帰り入浴を止めちゃいましたT^T 幸荘もどってきて~。
〔2024.03更新〕

交通案内   →グーグルマップ

 最寄りの〔浜ノ市〕バス停は3箇所に別れており、「上り」方面は国道10号線上の1箇所ですが、国分駅方面に向かう「下り」は国道10号線上、隼人駅方面に向かう「下り」は隼人温泉の面している細い道上の熊野神社前と別の場所にあるので注意。
【JR隼人駅】から
○〔隼人駅前〕→鹿児島交通 市街地循環外回り[左回り]医師会医療センター・重久車庫(循環左回り)行き 乗車 〔浜ノ市〕下車 徒歩2分 ※日祝運休
15分 200円 市街地循環外回り[左回り]
  ◆  ◆  ◆
【JR国分駅】から
○(A)〔国分駅前〕→鹿児島交通 市街地循環外回り[右回り]医師会医療センター行き 乗車 〔浜ノ市〕下車 徒歩2分 ※日祝運休
16分 200円 
○(B)〔国分山形屋屋前〕※国分駅から徒歩9分 →鹿児島交通 [69-1]加治木経由鹿児島中央駅行き 乗車 〔浜ノ市〕下車 徒歩2分
11分 290円 

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温泉道№111 国分市街地温泉 岩戸温泉 ★★★

温泉ガイド  →[霧島市観光協会]

 この付近はユニットバスをずらりと並べて家族風呂とした鹿児島スタイル(?)の温泉が多い地域で、それぞれが「○○温泉」と名乗っているのでややこしい。岩戸温泉はめっちゃ広義の意味での日当山温泉になるとは思いますが、山を越えた先にあるので、気分的にはしっくりこないところ。天降川西岸の旧隼人町側が日当山温泉、天降川東岸の旧国分町側を姫城温泉、それ以外の国分市内に散在しているものを国分市街地温泉とくくるとすれば、国分市街地温泉のひとつとするのが違和感ないですが。
 さて、これらの温泉群の中で、ここ岩戸温泉が指定されているのは、屈指のとろとろ感でしょう。飲泉すると明確に感じる、重曹泉特有の甘味。NaHCO3 1000mg/kgごえの分析表通りのお湯です。順当なところでしょう。ちなみに素泊まりで宿泊もできます。
 一方、日当山駅から近いところの温泉密集地帯から一つぐらい追加指定されても…、と思わないことはありません。鹿児島で温泉めぐりをされている方ならたぶん参考にされている「六三四城 」は、悪い施設も決して貶さないというポリシーでつくられてますが、いいところはちゃんとコメントしてあるのでよくチェック。そこで『ヌルつきのある上質の極上泉』と書かれているのが「西郷どん湯(徒歩6分)」。まさにその通りだと思います。次が『少しヌルヌルした肌触り』とされ温泉水を使った焼酎も販売している「千石温泉(徒歩8分)」、こぢんまりした地元の公衆浴場然としている「岡元温泉(徒歩13分)」も『少しヌルヌル』、ここらへんが私的にオススメです。
 そのほか、居酒屋が温泉をやっているとしか言いようのない「つばき湯(徒歩25分)」、温泉街の北野外れにぽつんと位置する「前田温泉(徒歩28分)」、デザイナーズ旅館から昔ながらの大浴場まで取りそろえた「清姫温泉(徒歩15分)」などが、いろいろ湯めぐりが楽しい地帯です。( )内がJR日当山駅から徒歩での所要で、国分駅からのバス便併用をお勧め。なお、グーグルマップは2019年春にZENRINとの提携解除で精度が落ち、日当山郵便局から東に渡る人道橋(侏儒どん橋)がマップ上で消失しちゃって、徒歩の場合は大廻りの経路が表示される場合があるので注意。
〔2024.03更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【国分駅】から
[ナビタイム]
(A)○〔国分駅西口〕霧島市コミュニティバス 国分地区 郡山線 日枝神社前・記念碑前行き 乗車 〔岩戸温泉ニュータウン〕下車 徒歩2分
10分 200円 火・水・木・金曜運転
(B)○〔国分駅前〕鹿児島交通 市街地循環外回り[左回り]循環(医師会医療センター) 行き 乗車 〔交流センター前〕下車 徒歩5分
11分 200円 日祝運休
(C)○〔国分駅前〕霧島市コミュニティバス 国分地区 本戸線・塚脇線・薄木線・上之段線 重久車庫行き 乗車 〔交流センター前〕下車 徒歩5分
9分 200円 火・水・木・金曜運転
(D)○〔国分駅前〕鹿児島交通 霧島神宮経由霧島いわさきホテル 行き 乗車 〔河畑〕下車 徒歩12分
8分 180円
(E)○〔国分駅前〕霧島市コミュニティバス 木原小中学校線・川原小学校線・平山塚脇小学校線 重久車庫行き 乗車 〔河畑〕下車 徒歩12分
6分 200円 土日祝運休

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温泉道№107 妙見温泉 田島本館 ★★★

温泉ガイド  →公式[田島本館]

 バスを降りて人道橋を渡るとすぐです。道路脇の案内板は車で行く方のためのものですのでそれどおりに進むと遠回りになりますよ。
 田島本館は、湯治部をもつ旅館で、温泉にあわせた大きさの湯船を頑として守り通しています。半露天の胃腸湯・きず湯にある、ちょっと螺旋階段ぽい浴室の階段は、析出物でコーティングされまるでカットされたチーズケーキを積み重ねたよう。
 ・・・と以前、書いておりましたが、チーズケーキ階段のある半露天は狭いこともあって、2021年1月より宿泊者専用になってしまいました。う~ん残念。立ち寄り湯で入浴できるのは神経痛湯のみとなってます。こちらは、湯船は広いのですが妙見温泉としては特筆するものがないお風呂・・・かな。しかし、飲泉で効果がある胃腸湯については、神経痛湯の片隅に蛇口が設けられこちらでも飲めるようになっていますので、ぜひ試飲を。炭酸のシュワシュワのなかに妙見らしい土類泉を感じる、面白い味です。
 ところで、実はこちらの宿、クルーズトレインななつ星の宿泊先に選ばれたこともある九州を代表する名宿「雅叙苑」「天空の森」のご主人の実家なんですよ(その後、田島本館の経営も引き継いでおられるようです)。13時チェックイン12時チェックアウトで都会人を癒す宿のスピリッツは、湯治宿にあったわけですね。深く納得。
 自炊で泊まる方に是非お勧めしたいのが、対岸のバス通りにある川魚専門店。その場でさばく鯉の洗いは焼酎のアテにバッチリ。ご飯だけ炊いて、うなぎの蒲焼きをのっけて食べるのも美味しいですよ。またそのとなりに、朝9時から夜の20時まで営業するお洒落な食堂「cafeすが商店」が2022年4月に開業してますので、そちらで食事をとっても良いですね。
 また、妙見温泉にあって、スキモノの間でひそかに人気を集めているのが、対岸のやや下流に位置する秀水湯。指圧治療院に併設された温泉で、自炊宿でもあるという不思議な存在。小さな浴槽に身体を沈めるとザザ~ッと溢れる湯が豪快です。鶴乃湯のおかみさんも、「ああ、温泉マニアの方は、あそこが好きな方多いですね~」って言っておられました。あとは、対岸に見える妙見湯滝。使用されていない湯が豊富に流し捨てられて巨大な析出塔をつくってます。熱いので入浴はむずかしいのですが、なんとか入ってみたいところですよね。
 妙見石原荘まで徒歩5分、鶴乃湯まで徒歩11分。
〔2024.03更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR国分駅】から
妙見温泉経由霧島ホテル行きの路線は2022年9月に廃止されました。かわりに下記の隼人駅前着発のバスが国分駅まで延伸されていますが、JR線からの乗り継ぎは隼人駅が便利です。
  ◆  ◆  ◆
【JR隼人駅】から
○〔隼人駅前〕→鹿児島交通 鹿児島空港行き 乗車 〔妙見温泉〕下車 徒歩3分
17分 390円 
  ◆  ◆  ◆
【JR嘉例川駅】から
○〔嘉例川→鹿児島交通 立花上・隼人駅行き 乗車 〔妙見温泉〕下車 徒歩3分
15分 350円 
  ◆  ◆  ◆
【高速バス鹿児島空港南バス停】から ※福岡~鹿児島、宮崎~鹿児島などの高速バスが停車 〔鹿児島空港〕まで徒歩10分
○〔鹿児島空港〕→鹿児島交通 立花上・隼人駅行き 乗車 〔妙見温泉〕下車 徒歩3分
26分 510円 

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温泉道№108 妙見温泉 妙見石原荘 ★★★

温泉ガイド  →公式[妙見石原荘]

 天降川にしつらえた露天風呂が超有名な高級宿。日帰り入浴でも利用できるので、高級宿に泊まった気分を気軽に満喫できますよ。ただし露天風呂は、対岸にある雅叙苑に向かう道路から丸見えですので、女性の皆さんはきびしいかも。なお、この露天に行く途中に、内湯がありそちらも入浴できます。立ち寄り湯の受付時間が極めて短いのが少々難ありですが、このクラスの湯宿が日帰り入浴を受けてくれることはあまりないので、なんとか狙っていきましょう。
 田島本館まで徒歩5分、鶴乃湯まで徒歩7分。
〔2024.03更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR国分駅】から
妙見温泉経由霧島ホテル行きの路線は2022年9月に廃止されました。かわりに下記の隼人駅前着発のバスが国分駅まで延伸されていますが、JR線からの乗り継ぎは隼人駅が便利です。
  ◆  ◆  ◆
【JR隼人駅】から
○〔隼人駅前〕→鹿児島交通 鹿児島空港行き 乗車 〔石原荘前〕下車 すぐ
18分 410円 
  ◆  ◆  ◆
【JR嘉例川駅】から
○〔嘉例川→鹿児島交通 立花上・隼人駅行き 乗車 〔石原荘前〕下車 すぐ
14分 330円
  ◆  ◆  ◆
【高速バス鹿児島空港南バス停】から ※福岡~鹿児島、宮崎~鹿児島などの高速バスが停車 〔鹿児島空港〕まで徒歩10分
○〔鹿児島空港〕→鹿児島交通 立花上・隼人駅行き 乗車 〔石原荘前〕下車 すぐ
25分 500円 

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温泉道№159 安楽温泉 鶴乃湯 ★★★

温泉ガイド  →[霧島市観光協会]

 新川渓谷温泉郷で次々と温泉施設が指定される中、なぜかポッカリ空いていた自炊の里、安楽温泉から2016年度に待望の新規指定です。
 道路沿いにへばりつくように自炊宿が寄り添っているこの地にあって、唯一川に面しています。高温の湯を加水することなく、沢水の配管を湯の中に引きまわすことで熱交換によって適温に下げるという素朴な手法をとっており、泉質は折り紙付き。立ち寄り湯だけではなく、自炊宿泊もおすすめ(二食付きもできますよ)。台所も使いやすく、温泉水で炊き上げたごはんは美味。泊まって、食べて、二度、温泉を堪能してほしいなぁ。
 なお、安楽温泉は、いっときは6湯が立ち寄りの営業をしていたのに、佐藤温泉、元祖塩湯と次々と廃業し、みょうばん温泉も立ち寄り湯をやめてしまって、現在立ち寄りができるのは、ここと、さかいだ温泉、朱峰の3湯のみ。「佐藤さんと塩湯さんは、solt and sugerの湯として有名だったのにねぇ」と女将さん。手作りのかわいらしいデザインの「安楽温泉湯めぐり帳」も止めてしまったそう。塩湯さんはどこかが買ったと言うことなので、そのうちお湯の良さを活かした温泉施設として再生するといいのだけども・・・。
 立ち寄りの一番のおすすめはいうまでもなくここ鶴乃湯ですが、第2位としては、旧「安栖チエ」(やどの名前です)から新装オープンした「ペンション朱峰」の寝湯をあげておきます。析出物にやさしくコーティングされた、ゆるやかにカーブを描く浅い浴槽はまさに寝湯の理想型です。体験をおすすめします。
 田島本館まで徒歩11分、妙見石原荘まで徒歩7分。
〔2024.03更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR国分駅】から
妙見温泉経由霧島ホテル行きの路線は2022年9月に廃止されました。かわりに下記の隼人駅前着発のバスが国分駅まで延伸されていますが、JR線からの乗り継ぎは隼人駅が便利です。
  ◆  ◆  ◆
【JR隼人駅】から
○〔隼人駅前〕→鹿児島交通 鹿児島空港行き 乗車 〔安楽〕下車 すぐ
22分 480円 
  ◆  ◆  ◆
【JR嘉例川駅】から
○〔嘉例川→鹿児島交通 立花上・隼人駅行き 乗車 〔安楽〕下車 すぐ
12分 330円 
  ◆  ◆  ◆
【高速バス鹿児島空港南バス停】から ※福岡~鹿児島、宮崎~鹿児島などの高速バスが停車 〔鹿児島空港〕まで徒歩10分
○〔鹿児島空港〕→鹿児島交通 立花上・隼人駅行き 乗車 〔安楽〕下車 すぐ
20分 500円
(B)○〔鹿児島空港〕→鹿児島交通 霧島いわさきホテル行き 乗車 〔新川渓谷〕下車 徒歩44分
8分 330円 

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温泉道№110 日の出温泉 きのこの里 ★★★

温泉ガイド  →[霧島市観光協会]

 小さな温泉施設ですが、天降川をのぞむ浴室は景観抜群で、川面を眺めていると静かに時間が過ぎていきます。2階の(道路からみると1階)には喫茶店が営業しており、そちらで料金を支払います。どうやらアイスクリームが人気のようで、お一人で営業しているので土日はお忙しそう。真横の民家(「離れ」ということになってますが)は一棟貸しで泊まることが出来るので、グループでの霧島界隈の温泉めぐり出撃基地として好適かも。
 この付近はバス停ごとに温泉があるので、どこに入るか迷うほど。九州温泉道に指定されている安楽温泉や妙見温泉の他、最近キレイに整備されてちょっと残念(?)な塩浸温泉(〔塩浸温泉〕下車すぐ)、崖の下に放棄された湯船がある平落温泉(〔山之湯〕下車すぐ、ただし高温のため冬期以外は入浴は困難。公式には入浴不可なのかな?)、バス通りから少し山あいに入る仙寿の里ラムネ温泉(〔塩浸入口〕から少し歩く)など・・・目白押しとはこのことです。(〔ラムネ温泉〕前の施設は廃業しているので注意)
 なかでも注目は、〔山の湯〕バス停前の「やまのゆ」。クラウドファンディングなどでも話題になっているのですでにご存じの方もおられると思いますが、廃墟となっていた研修所が温泉カフェとなってオシャレに再出発。温泉巡りばかりしているオジサン、オバサンにはかえって、敷居が高いかもしれないけど、いつもバスの車窓から指をくわえてみるしかなかったあの対岸の露天風呂に入れますよ! 廃業後も自噴で湧きつづける析出物豊富な温泉によって、排水管が埋まって浴場が水没(湯没?)していたという底力のあるお湯、そのうち九州温泉道指定も間違いない?
〔2024.03更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR国分駅】から
妙見温泉経由霧島ホテル行きの路線は2022年9月に廃止されました。かわりに下記の隼人駅前着発のバスが国分駅まで延伸されていますが、JR線からの乗り継ぎは隼人駅が便利です。
  ◆  ◆  ◆
【JR隼人駅】から
○〔隼人駅前〕→鹿児島交通 鹿児島空港行き 乗車 〔日之出温泉〕下車 すぐ
27分 570円 
  ◆  ◆  ◆
【JR嘉例川駅】から
(A)○〔嘉例川→鹿児島交通 立花上・隼人駅行き 乗車 〔日之出温泉〕下車 すぐ
4分 240円 
(B)○徒歩33分
  ◆  ◆  ◆
【高速バス鹿児島空港南バス停】から ※福岡~鹿児島、宮崎~鹿児島などの高速バスが停車 〔鹿児島空港〕まで徒歩10分
(A)○〔鹿児島空港〕→鹿児島交通 立花上・隼人駅行き 乗車 〔日之出温泉〕下車 すぐ
15分 430円 
(B)○〔鹿児島空港〕→鹿児島交通 霧島いわさきホテル行き 乗車 〔新川渓谷〕下車 徒歩10分
8分 330円 

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