佐賀県 私家版 九州温泉道ナビ

   

佐賀の温泉旅

 佐賀は小さな県です。
 有名な観光地もあるのですが、本州人の中には「嬉野」も長崎、「伊万里焼」「唐津焼」も長崎・・・、と誤解している人がいるようです。(個人差があります^^;) 逆に九州人は、山形と秋田、群馬と栃木の場所が交換されてたり、伊香保温泉と言われても何県か分からないので仕方ないことでしょうね。
 さて、九州温泉道ではもっとも指定施設の改廃が多いところで、面積が狭いのに他の県と同じ数並べようとして無理しているイメージがありますね。他県の某温泉で、経営者の方が「JR九州さんから指定をされたときは、実直にいい温泉を守ることを考えてきたのが認められて良かったと思ったけど、いろんな修行者の方から佐賀の話を聞くと・・・」と顔を曇らせたのが思い浮かびます。
 数少ない著名温泉地に、湯遣いのよい施設がほとんどないのも特徴です。温泉街の泉質を体現する公衆浴場が、そもそも循環・塩素消毒というガッカリさんばかりなのも残念。良くも悪くも福岡から「温泉宿という名前のついた、ご馳走を食べる豪華そうなところ」をめざしたお客さんが来るので、それで成り立ってきたのでしょう。たしかに、湯の質にこだわる人は、雲仙とか別府とか霧島とか、特色あるお湯を有する温泉地をはじめから目指しちゃいますよね・・・。
 そんな中、頑張っている穴場といえる「良泉」を見つけるのが、佐賀の温泉巡りの楽しみです。
 

温泉手形などのある温泉街  

 嬉野温泉では、「湯遊嬉野チケット」を1500円・12枚綴りで発売中。各施設とも4枚(500円相当)~6枚(750円相当)のチケットが必要でバンバンなくなりますが、もともと各旅館の立ち寄り湯が600~1100円程度なのでオトクです。なお、毎月第3水曜日は「嬉野温泉美肌の湯」として大人入浴料が通常料金の半額ですので、徹底してはしご湯を楽しむならその日を狙うのが一層オススメ。ただし黙っていると平常料金を請求する湯宿もあったので、「今日は第三水曜日で半額ですよね」と最初に確認しましょう。
 残念ながら、以前ご紹介してた古湯・熊の川温泉の「ぬる湯手形」は、2023年2月に終了しました。

温泉巡りに便利なきっぷ  

 広域をカバーするフリー切符の設定はありませんが、交通系ICカードとしてnimocaを使えば、同じ会社のバスどうしであれば乗り継ぎ割引が適用されます。佐賀市営バスが60分以内で最大50円引き、昭和バス・祐徳バスが90分以内で80円引きとなりますので、温泉1軒に浸かって往復乗車ぐらいだったら対象になりそう。
 また、福岡市街地から高串温泉に行くなら昭和バスの唐津2dayフリー乗車券2550円が、佐賀市街地から熊の川温泉・古湯温泉に行くなら昭和バスの古湯・熊の川温泉郷 ぬる湯くつろぎキップ1800円がオトクです。

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