南国交通・鹿児島交通・鹿児島市営バス・JR九州バスの各社が、佐賀県と同じくUNi TRAND社のもくいく・ピナというバスロケシステムを採用してますが、スマホ用アプリは3つに分かれているのが意味不明･･･。サーバーが重い上に、地図上にあらかじめバス停を表示する機能がないのでだいたいの位置を知らないと「周囲に登録されているバス停がありません」エラーばかり。改善に期待してます。
　高速バスや都市間特急バスについては、九州運輸局が音頭を取ってつくった九州高速バス情報 Qバスサーチがありますが、こちらもお役所仕事だけあって使いにくい･･･。

　県内のほぼ全域をカバーする鹿児島交通(いわさきグループ)、出水市・伊佐市といった県の北西部を中心に路線を持つ南国交通（バス停によっては南国バスと書いてある^^;）、および鹿児島市街地の輸送を担う鹿児島市交通局(鹿児島市営バス、桜島フェリー含む、路面電車を除く)、鹿児島市～さつま町(宮之城)に路線を有するJR九州バスで利用できます。なお、いわさきグループですが、種子島・屋久島交通は利用できません。
　なお、いわさきバスネットワークは2016年3月より、三州自動車は2018年3月より、鹿児島交通に統合されました。

　全国交通系ICのものは使用できませんが、鹿児島市交通局(路面電車も)・南国交通・JR九州バス(鹿児島県内のみ)のグループによるRapicaと、何かにつけて我を通すいわさきグループ(鴨池～垂水フェリー、種子島・屋久島へのフェリー・高速船含む)のいわさきICカードがあります。RapicaといわさきICカードは相互利用できますが、各種割引はそれぞれ自グループのICカードでないとできません。いわさきICカードでは11:00～15:00に下車すると5%の昼間割引が、Rapiaでは同じ会社(鹿児島市営バス→南国交通などは不可)のバス・電車の乗継時に5%の乗継割引が受けられます。
　どちらを買うかは利用地域で判断することになりますが、種子島・屋久島に渡るのであれば船舶も割引になるいわさきICがよいでしょう。
　なお、全国交通系ICカードとの相互乗り入れはありません。(nimocaやSuicaは使用不可)

　鹿児島はバス会社が複雑に別れていることもあって、広域をカバーするフリー乗車券は設定がありません。
　鹿児島市街地は、鹿児島市営バス･市電の一日乗車券600円のほか、桜島フェリーが使えるもの(キュート)など数種類ありますが、いずれも鹿児島市営バス･電車･船舶のみで他社のバスが利用できないので使い勝手はよくありません。
　鹿児島空港･国分駅･霧島神宮駅から霧島全域がフリー乗車となるのったりおりたりマイプラン霧島1100円はバス路線網も充実しており便利。一方、のったりおりたりマイプラン指宿･知覧2日2200円(1日1100円)は、枕崎･加世田方面がフリー区間に含まれておらず、さらに1日券は指宿地区しか乗れないのでおトク感は今ひとつです。
　屋久島、奄美大島などの離島部でもフリー乗車券が発売されており、1日券、2日券、3日券…とバリエーションも豊富で、島でゆっくり滞在する人にオススメです。b