川内でぜひ訪問をおすすめしたいのが温泉。市比野、川内高城、入来など、時が止まったかのような街で、静かに湯を楽しめます。東北の湯治宿の主人をして桃源郷のような温泉場といわしめた、川内高城温泉にはぜひ自炊宿泊でチャレンジしてほしいところですが、初心者にはすこしハードル高いかな。まずは市比野で自炊宿に挑戦しましょうか。入来温泉は再開発で建て替えられてしまいましたが、洗い場に長方形の湯樋があってそこから湯を汲んで洗う入来方式は健在。湯を汲む湯桶を浴槽につけると怒られる（湯樋専用）ので注意。カオス感が好きな人は入来町バス停近くのマダガスカル温泉をオススメしておきます。
　なお、さつま町中心部のバスターミナルは、旧国鉄宮之城駅の位置にありますが、各社でバス停名が違うので注意。鹿児島交通とさつま町コミュニティバスは[宮之城駅]、JRバスは[宮之城]、南国バスは[鉄道記念館](※[宮之城]はまったく別の場所)、空港シャトルバス(南国交通運行)は[宮之城](※ただしちょっとだけ他社と位置が違う)になってます。

　出水と言えばツル。12月から2月末まで運行されるツル観光周遊バスを利用すれば、ツルと出水麓の武家屋敷が一網打尽(?)です。
　「九州で10指に入る秘湯」と個人的に思っている出水市郊外の白木川内温泉や湯川内温泉も、一度オススメ。いずれも、浴槽の底の岩盤から湯がわき出てくる、九州でもめったにない足元湧出湯です。白木川内温泉はコミュニティバスが入口まで行くようになりましたが、湯川内温泉は太古の昔に路線バスが廃止になったままコミュニティバスでも復活しないので、徒歩で行ってます。(宿泊客は送迎あり)
　長島町もコミュニティバスが走っているんですが、町役場のサイトには掲載がなく、とりよせた時刻表も複雑怪奇なものでいちおうわかりやすいようにまとめ直したものを掲載していますが・・・。一番のお勧めは、渡船で渡る獅子島です。島に渡る航路も4航路(天長フェリー、獅子島汽船の他、なぜか町の公式サイトに無視されている山坂汽船と波戸汽船)あって、これまた複雑怪奇。片側港に上陸するとオシャレなお店と恐竜のモニュメントがお出迎え。なぜ、恐竜かというと、日本有数の化石を産出する島だからなんですよ。