都市バス・電鉄バス・産交バス・熊本バスが共同で2019年「バスきたくまさん」をスタート。･･･大人が使ってても恥ずかしくない名前にしてほしかったけど。スマホでもアプリのインストールが不要で、サクサク使いやすい。運行管理システムも兼ねているのか、バスの車両番号やバストイレの有無(都市間の快速バスなど)まで表示されるすぐれもの。後発だけあって、これは便利です!!!
　なお、高速バスについては、九州運輸局が音頭を取ってつくった九州高速バス情報 Qバスサーチがありますが、もう設計が古くなってて使いにくい･･･。

　県内全域に路線を有する九州産交バス(子会社の産交バス含む)、熊本市から菊池電車沿線の熊本電鉄バス、熊本市から旧熊延鉄道沿線の御船･甲佐･美里方面の熊本バス、そして熊本市営バスを引き継いだ熊本都市バスの4社と、熊本港～島原港の熊本フェリー、天草鬼池港～島原口之津港の島鉄フェリーに利用できます。航路を使って島原半島に抜けられるのは便利ですね。あと天草から水俣・八代・長島(阿久根)のどれかのフェリーが対応してくれるとありがたいけども･･･存続に必死な航路ばかりですのでちゃんとお金を払って乗るしかないのかな^^;

　正式名称はなんとも字余りな「熊本地域振興ICカード」、愛称も何とも字余りな「くまもんのICカード」(熊本県が「くまもん」のみを付した商品を認めないため)が2015年よりスタート。全国交通系ICカードからの片乗り入れ利用となります。(nimoca、SUGOCA等を熊本県内で利用できるけど、くまもんのICカードは他県やJRでは利用できない)。なお熊本市電のでんでんnimocaは、nimocaそのものなので全面的に相互利用できます。
　くまもんのICカード(ああ面倒くさい、短い略称はないのか)は、60分以内のバス乗り継ぎで20円引き。めずらしくどの社のバスでもOKですが、偶数回(?)のみ。え～と、つまり①、②、③、④と4回乗り継いだら、②と④のみ20円引きだそう。微妙なケチ感。あとポイントがたったの約1%つきます。でんでんnimocaは、熊本市電の60分以内「乗り継ぎ」(辛島町の「乗り換え」は、次の電車は無料)で20円引きで、事実上、往復割引と考えていいでしょうね。乗車ポイントは2%。
　カードが分裂した背景には、西鉄－ふくおかファイナンシャルグループ(福岡銀行･熊本銀行)と、九州産交－九州ファイナンシャルグループ(肥後銀行･鹿児島銀行)などの相克もあったみたい･･･、不便になるだけだから止めて欲しいけど、これを見習って(?)長崎県も同じパターンになっちゃいましたね。

　九州産交、熊電バス、都市バスおよび熊電、市電に利用できるわくわく1dayパスを発売中。利用区域に応じて700円、900円、2000円の3種類があり、2000円の全県版(水俣･芦北･津奈木地区のぞく)がなんと言ってもオトク。これ一枚で熊本県内のほとんどをグリグリまわることができます。ただし「高速バス」や都市間輸送を担う「快速バス」（他県で言う「特急バス」相当）には乗車できませんのでご注意を。あくまでローカルバス旅用^^/）
　なお、熊本バスは、わくわく1dayパスは非対応で、九州のバス時刻表でも時刻検索できないので注意。
　その他に、熊本～天草の快速バス往復と島内乗り放題の「あまくさ乗り放題きっぷ」や、人吉や八代市街地のコミュニティバスにも1日乗車券の設定があります。