別府(山)地区-私家版 九州温泉道ナビ

温泉道№031 鉄輪温泉 ひょうたん温泉 ★★★

温泉ガイド  →公式[ひょうたん温泉]

 亀の井バスの鉄輪ターミナルから、石畳の「いでゆ坂」を降りきったところをさらに右折してたどり着く、堂々たる温泉センターです。「本家」別府八湯温泉道の名人たちの額が飾られている「温泉殿堂」があるところでもあります。ここは敬意を表して一浴しないわけにはいかんでしょう。
 靴を脱ぎ受付でロッカーキーを受けとると、下駄に履き替えていったん中庭のような所に出ます。椅子やテーブルがあり、そのまわりを取り囲んで大浴場、砂湯、食事処などの入口や売店が並んでおり、ゆで卵を買ったり、飲みものを飲んだりと、まるで縁日のような賑わいが楽しい。砂湯は入浴用衣類の貸し出し(有料)を受けないといけないので、実質は別料金ですね。「大浴場」は瀧湯がオススメ。くじゅうの筋湯温泉みたいな感じで、19本(女性はちょっと少ないくて8本)あって存分に「打たせる」ことができます。泉質は、薄く塩分を感じる食塩泉で、もちろんかけ流しですよ。
 なお、こちらは、竹製温泉冷却装置「湯雨竹」の開発製造元でもあります。グーグルマップでは出てこない駐車場の奥から川に沿って上る歩道を進み、ちょうどホテル風月の裏っかわにでると、巨大な湯雨竹が組まれているのを見ることができます。道までもうもうと湯気が立ちこめる猛烈フォトスポット。「いでゆ坂」から分岐する「ゆけむり通り」も道の中心に開けられた排気口(?)から湯けむりが上がって風情がありますが、こちらは風情と言うより迫力ですね。鉄輪初心者の方には是非そぞろ歩きをオススメしますよ。ついでに共同湯「谷の湯」にもおじゃましましょうか。詳細は鉄輪温泉旅館組合の公式サイトの散策マップをご覧下さいな。
 さて、別府と言えば鄙びた共同湯めぐりが楽しみの一つですが、共同湯でもない、旅館の立ち寄り湯でもない、かつての(失礼、いまでも営業中です)日帰り入浴施設が、タイムポケットにおちこんだように現存する、みかゑり温泉をご紹介しておきましょう。お洒落な昭和レトロではなく、もろ昭和。蒸し釜用(自由に使えます)に生卵を売ってたり、家族湯がズラリと並んでたりと、いちおう観光客向け(?)の温泉施設っぽいのですが・・・ここからは行ってのお楽しみ。入るかどうかは玄関先で判断されて下さい^^; 私的にはオススメだけど。
 別府は推したい施設がいっぱいあって、選考委員の方々も自重するのが大変なんじゃないかなぁ・・・。
 九州温泉道指定施設である、鉄輪むし湯まで徒歩5分。
〔2024.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府大学駅】から
○〔別大駅前〕→亀の井バス  [20]鉄輪行き 乗車 〔地獄原・ひょうたん温泉〕下車 徒歩2分
8~9分 210円 
  ◆  ◆  ◆
【JR亀川駅】から ※乗車時の注意は、鉄輪むし湯のコメントを参照。
○〔亀川駅前〕→亀の井バス [26][26A]鉄輪行き 乗車 〔鉄輪温泉東口〕下車 徒歩5分
14~16分 300円 
  ◆  ◆  ◆
【JR別府駅】から
[ナビタイム]
 最寄りの〔地獄原・ひょうたん温泉〕バス停へのアクセスを示していますが、その他の鉄輪(かんなわ)方面行きに乗車後、〔鉄輪〕下車徒歩7分でもアクセスできます。詳しくは鉄輪むし湯のコメント参照。なお〔地獄原・ひょうたん温泉〕バス停は、亀の井バスと大分交通とでは別府駅行きのバス停が逆方向になるので、帰りはその点も要注意。
(A)○〔別府駅前〕大分交通  [60][AS60]吉弘経由鉄輪温泉行き または [61][AS61]鶴見丘経由鉄輪温泉行き 乗車 〔地獄原・ひょうたん温泉〕下車 徒歩2分
23~25分 400円 
(B)○〔別府駅前5〕亀の井バス [20]別大駅前経由鉄輪行き 乗車 〔地獄原・ひょうたん温泉〕下車 徒歩2分
21~25分 380円 
(C)○〔別府駅前5〕亀の井バス [24]餅ヶ浜経由APU(立命館アジア太平洋大学)行き 乗車 〔砂原〕下車 徒歩3分
18分 380円 
  ◆  ◆  ◆
【高速バス鉄輪口】から
福岡~別府線の別府行きの降車専用バス停です。福岡行きは亀の井バス〔鉄輪〕から発車となります。
○徒歩10分

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温泉道№032 鉄輪温泉 鉄輪むし湯 ★★★

温泉ガイド  →公式[鉄輪むし湯]

 ただのむし湯ではなく、石菖(セキショウ)とよばれる菖蒲(ショウブ)の一種の葉が敷き詰められたところに寝て「入浴」します。なんでも鎮痛効果があるんだそうで。
 昔は、薄暗い、狭い(そして高熱の)秘密基地のようなところでドキドキ感マックスでしたけど、今は施設が建てかわって野趣あふれる感じは減衰しちゃいました。かつての蒸し風呂は、今の施設の前に保存されています。こんなに小さかったかなぁ・・・。昔のは閉所恐怖症の人はムリでしょうねぇ。
 なお、この界隈には、自炊宿・・・鉄輪特有の表記で言えば「貸間旅館」があり、その筆頭格が陽光荘。石菖のむし湯もあります(なお、貸間旅館は一般的に立ち寄り湯不可)。別府市営のおしゃれな施設もできたけど、ここは貸間旅館に投宿し地獄釜がずらりとならぶ炊事場で自炊を楽しみたい。1泊のみや1人泊でも気兼ねなく受け入れてくれるのでご安心を。芋や卵などふかすのに好適な食品セットも、そこらの商店に用意されてます。お米すら地獄釜で炊けるんですよ。さらに、徒歩5分のマルショクというスーパーまで行けば、豚肉からカニまでお好きな「ふかしもの食材」を調達可能です。
 九州温泉道指定施設である、ひょうたん温泉まで徒歩4分。
〔2024.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府大学駅】から
○〔別大駅前〕→亀の井バス  [20]鉄輪行き 乗車 〔地獄原・ひょうたん温泉〕下車 徒歩3分
8~9分 210円 
  ◆  ◆  ◆
【JR亀川駅】から
 循環運行となっており、[16][16A]は逆回りで別府駅までぐるっと遠回りして、1時間近くかかるので乗っちゃダメ。
○〔亀川駅前〕→亀の井バス [26][26A]鉄輪行き 乗車 〔鉄輪温泉東口〕下車 徒歩3分
14~16分 300円 
  ◆  ◆  ◆
【JR別府駅】から
 別府駅には、海側の〔別府駅〕と山側の〔別府駅西口〕がありますが、鉄輪へは〔別府駅西口〕から[5][7][41]を利用するのが所要時間が最も短くなります。
(A)○〔別府駅西口3〕→亀の井バス [1][2][5][7][41]鉄輪・APU(立命館アジア太平洋大学)行き 乗車 〔鉄輪〕下車 徒歩3分
16~17分 400円 [5][7][41]別府公園→新別府口→鉄輪→海地獄経由
24~25分 400円 [1]富士見9丁目→海地獄→鉄輪経由
26~30分 400円 [2]富士見9丁目→久大別府病院→海地獄→鉄輪経由
(B)○〔別府駅〕→大分交通 [60][AS60]吉弘経由鉄輪温泉行き または [61][AS61]市役所下経由鉄輪温泉行き 乗車 〔鉄輪温泉〕下車 徒歩2分
25分 400円 
  ◆  ◆  ◆
【高速バス鉄輪口】から
福岡~別府線の別府行きの降車専用バス停です。福岡行きは亀の井バス〔鉄輪〕から発車となります。
○徒歩8分

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温泉道№033 鉄輪温泉 渋の湯 ☆☆☆

温泉ガイド  →公式[渋の湯温泉組合]

※九州温泉道指定施設ではありません
 鉄輪温泉街に点在する、地元の組合によって管理されている温泉の一つ。もし混んでいたら、徒歩数分の距離にある上人湯、地獄原温泉、すじ湯温泉、熱の湯でも、同じ雰囲気を味わえます。別府駅界隈の共同湯は引き湯が多いんだけど、さすが鉄輪。上人湯を除いてちゃんと独自泉源の温泉なんですよ。(なお、熱の湯は名前を聞くと激熱そうだけど、近年泉温が下がってしまい、渋の湯とたいしてかわらない)
 2018年度、温泉道の指定から外れたのは至極残念。(広義の)別府の温泉は、多数の共同湯に魅力があるのは異論がないところだと思います。再指定は難しいでしょうから、別府ならではの2階建て公民館の1階にある共同湯をどこか説き伏せて指定して欲しいなぁ・・・。海門寺温泉や堀田温泉、北浜温泉といった市営温泉に入って「別府の公衆浴場って言われるほどの特徴はないですね」と言われるのはちょっと淋しい。地元の方の理解がないと大変とは思いますが、別府の温泉文化を感じてもらうには外せないポイントだと思うけど。
 さて、渋の湯に話を戻しましょう。浴槽の奥に見えるのがミニ「湯雨竹」で、温泉が冷やされている筈なんだけど・・・。アチチチ。あっ、こんな小さな子が・・・「熱いから気をつけて・・・」と声をかける間もなく、お湯をザバっと浴びてドブン! ああ、こうやって小さい頃から入っているから別府の人は熱湯のようなお湯でもヘイキなのね。インドの子供たちが、小さい頃から辛いカレーを食べてるのと一緒か・・・。(ちょっと違う気もする)
 九州温泉道指定施設である、鉄輪むし湯まで徒歩1分、ひょうたん温泉まで徒歩4分。
〔2024.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府大学駅】から
○〔別大駅前〕→亀の井バス  [20]鉄輪行き 乗車 〔地獄原・ひょうたん温泉〕下車 徒歩3分
8~9分 210円 
  ◆  ◆  ◆
【JR亀川駅】から
 循環運行となっており、[16][16A]は逆回りで別府駅までぐるっと遠回りして、1時間近くかかるので乗っちゃダメ。
○〔亀川駅前〕→亀の井バス [26][26A]鉄輪行き 乗車 〔鉄輪温泉東口〕下車 徒歩4分
14~16分 300円 
  ◆  ◆  ◆
【JR別府駅】から ※乗車時の注意は、鉄輪むし湯のコメントを参照。
(A)○〔別府駅西口3〕→亀の井バス [1][2][5][7][41]鉄輪・APU(立命館アジア太平洋大学)行き 乗車 〔鉄輪〕下車 徒歩2分
16~17分 390円 [5][7][41]別府公園→新別府口→鉄輪→海地獄経由
24~25分 390円 [1]富士見9丁目→海地獄→鉄輪経由
26~30分 390円 [2]富士見9丁目→久大別府病院→海地獄→鉄輪経由
(B)○〔別府駅〕→大分交通 [60][AS60]吉弘経由鉄輪温泉行き または [61][AS61]市役所下経由鉄輪温泉行き 乗車 〔鉄輪温泉〕下車 徒歩3分
25分 400円 

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温泉道№034 明礬温泉 照湯温泉 ★★★

温泉ガイド  →[別府温泉道]

 10年ほど前に施設がリニューアルされた、別府市営公衆浴場のなかで観光色をあわせもつ温泉のひとつ。街中にあるようにみえるけど、照湯の前に立つともうもうと湯気を上げる噴気塔やその背後の野焼きされて緑が美しい(夏期限定)鶴見岳に連なる名もない(知らないだけでしょうけど^^;)山々を遠望することができます。
 中にはもちろん蛇口やシャワーはなく、どんどんお湯が注がれる石造りの湯船の周りに陣取って湯を汲みながら入浴する別府スタイル。なお、私はいつ行っても江戸時代からの石組浴槽に入れたので男女ともそうだと思ってたら、もうひとつは混浴から男女別浴にかえるために新築されたものだそう。古い方が「殿様湯」新しい方が「姫様湯」で、名前と関係なく毎日男女入れ替えということですので、どうせなら「殿様湯」に入れる日に訪問しましょう。お湯そのものは、噴気に地下水を合わせた造成泉だそうですが(別府は実は造成泉が多い)、それなりに温泉感が味わえる温泉となってます。
〔2023.12更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府駅】から  ※乗車時の注意は、鉄輪むし湯のコメントを参照。
(A)○〔別府駅西口3〕→亀の井バス [5][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 〔照湯〕下車 徒歩3分
21~23分 470円 
(B)○〔別府駅西口3〕→亀の井バス [1][2]竹の内経由鉄輪行き 〔本坊主〕下車 徒歩7分
20~22分 460円 
(C)○〔別府駅前5〕→亀の井バス [24]APU(立命館アジア太平洋大学)行き 〔照湯〕下車 徒歩3分
26~27分 470円 ※経由により異なる
◆  ◆  ◆
【鉄輪(待合所)】から ※JR別府大学駅、JR亀川駅、高速バス鉄輪口から鉄輪までは、鉄輪むし湯のコメントを参照。
○〔鉄輪〕→亀の井バス [5][24][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔照湯〕下車 徒歩3分
7分 230円

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ここも入っとこ♨ 明礬温泉 別府温泉保養ランド ☆☆☆☆☆ 

温泉ガイド  →公式[別府温泉保養ランド]

※九州温泉道指定施設ではありません
 明礬温泉の大本命であり九州で十指に入る奇湯である「別府保養ランド」が入ってないのは、九州温泉道として画竜点睛を欠くと言わざる得ないところ・・・。まあ、なんらかの事情があるのでしょうけど。
 残念ながら2022年から、宿泊は素泊まりのみとなってしまい、鉱泥湯に入れる時間帯も外来客と同じ(24時間は入れるのはコロイド湯と称する屋内の白濁湯のみ。まあかなり広い湯船なんだけど)で、わざわざ泊まる甲斐がないように思われるかも知れません。しかし、20時までであっても、人気(ひとけ)が次第に消えていくなか、露天風呂というか紺屋地獄そのものに浸かり、激しい噴気の音を聞きながら、足元のふんわりとした泥に沈みこみ、夜空を眺める経験は、温泉好きなら何ものにも代えがたいトキと感じる筈です。朝は、9時から外来客がドバッときますので、粘らずにサクッと早立ちしてへびん湯とかに行くプランがお勧め。あっ、そうそう、自宅に帰ってから洗濯機に衣類(特に下着)をつっ込むときは、それだけ分けて洗いましょう。そうしないと、すべての洗濯物が素晴らしい温泉臭につつまれてできあがってきますよ。まあ、そのほうが良いという方もいるかも知れませんが。
 ということで、「温泉大好き!」と言いながら「きれいな部屋で、ごちそうを食べるのが温泉」と考えている方々には、もちろん「保養ランド」はオススメしません^^;
 九州温泉道指定施設である、豊前屋旅館まで徒歩6分、湯の里まで徒歩15分。
 では、ついでに、地獄温泉ネタを二つ。
 まずは坊主地獄。もともとは地獄めぐりの中でも目玉的存在ながら、別府地獄組合に加盟せず単独路線をつらぬいたため(地獄めぐり共通券が使えない)、逆になんかちょっと寂れちゃった感があります。組合側が鬼石坊主地獄をつくっちゃったので、こちらは区別のため本坊主と呼ばれています。さて、その「坊主」をつくる泥を汲み上げて投入した鉱泥温泉というのがあり、午前中のみの営業(料金もちょびっとお高い)ということもあってわりと空いてます。温泉保養ランドの大露天風呂にときどき出没するワニが気になる方は、こちらをどうぞ。
 もうひとつは、かまど地獄にも入浴出来る温泉があるのはご存じ? 岡本屋さんが立ち寄り湯を止めたので、青磁色の湯に入れない・・・とお嘆きの方々にオススメ。正面(東側)ゲート(南ゲートじゃないほう^^;)で「かまど地獄三丁目(いやしの湯)に入浴したいんですが?」と伝えて入場料400円を払うと、鍵を貸してもらえます。場所は入ってすぐの、男と女の公衆便所の間(^^;)の階段登ったところ。従業員か経営者のご家族(?)のタオルがズラリと掛かっている、もろにご自宅温泉。外の公衆便所の戸がバタンバタンとする音がやたらと聞こえ、作り込まれた庭木に囲まれる露天風呂の岡本屋とは正反対の環境です。しかし、外の喧噪(戸の音)をよそに、かまど地獄三丁目の青磁色のお湯を独り占めしたあなたには全く気にならないはずです。温泉マニアなら笑みがこぼれるお風呂と言っていいでしょう。
〔2023.12更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府駅】から
○(A)〔別府駅西口3〕→亀の井バス [5][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔紺屋地獄前〕下車 徒歩すぐ
23~25分 470円 
○(B)〔別府駅前5〕→亀の井バス [24]APU(立命館アジア太平洋大学)行き 乗車 〔紺屋地獄前〕下車 徒歩すぐ
28~29分 470円 
  ◆  ◆  ◆
【鉄輪(待合所)】から ※JR別府大学駅、JR亀川駅、高速バス鉄輪口から鉄輪までは、鉄輪むし湯のコメントを参照。
○〔鉄輪〕→亀の井バス [5][24][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔紺屋地獄前〕下車 徒歩すぐ
7分 230円

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温泉道№035 明礬温泉 豊前屋旅館 ★★★

温泉ガイド  →公式[豊前屋旅館]

 湯が枯れてしまったとされる地蔵泉の前にある小さな旅館の湯。震災で被害を受けて心配されていたところが、立派に新築されて復活。是非応援しに行きましょう。ただ、施設はキレイになってしまいましたので風情はフツーになってしまいました。
 以前は少量を掛け流していたので、湯の表面にかすみ草の花びらを浮かべたような湯の花が咲きほこり、入浴をためらうほどの美しさだったのですが・・・。新浴場は外で外気に触れさせて湯温を下げることで掛け流し量を増やしており、この奇跡はもう起きないのじゃないかな。
 このあたりには一度は入りたいと誰もが思う、青磁色の湯が美しい岡本屋や神和苑、緑礬泉で有名な山田屋旅館など、名泉を有する高級宿系があるのですが、次々と立ち寄り不可になってしまったのは残念。しかし、そのものズバリの明礬(みょうばん)泉が楽しめる湯元屋、無料では入れちゃう趣深い共同湯での鶴寿泉などまだまだ素通りできないお湯がいっぱい。なお、全部連湯すれば確実に強い酸性で肌カサカサになります^^;
 九州温泉道指定施設である、湯の里まで徒歩8分。
〔2023.12更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府駅】から
○(A)〔別府駅西口3〕→亀の井バス [5][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔地蔵湯前〕下車 徒歩2分
25~26分 520円 
○(B)〔別府駅前5〕→亀の井バス [24]APU(立命館アジア太平洋大学)行き 乗車 〔地蔵湯前〕下車 徒歩2分
30~31分 520円 
  ◆  ◆  ◆
【鉄輪(待合所)】から ※JR別府大学駅、JR亀川駅、高速バス鉄輪口から鉄輪までは、鉄輪むし湯のコメントを参照。
○〔鉄輪〕→亀の井バス [5][24][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔地蔵湯前〕下車 徒歩2分
9分 290円

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温泉道№036 明礬温泉 明礬湯の里 ★★★

温泉ガイド  →公式[明礬湯の里]

 大規模なお土産物屋などの奥にある温泉。ふたたびインバウンド客でごったがえす姿が見られるようになりました。湯の花小屋前を通り過ぎ、石段をあがると温泉受付があります。(車の方は温泉前に駐車場があるので、このルートは歩かないと思うけど)
 明礬の立ち寄り専業湯のなかでは、いちばんの眺望。アーチの距離が日本でいちばん長かった(竣工時)という別府明礬橋を望む露天風呂は、観光パンフではおなじみのもの。さあ、おおきな露天風呂で、明礬らしい白濁の湯を楽しみましょ。なお、コンクリート橋に風情を感じない・・・と言う方にとってはさほどいい眺めということにならないので、ご留意を。
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府駅】から
○(A)〔別府駅西口3〕→亀の井バス [5][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔地蔵湯前〕下車 徒歩6分
25~26分 520円 
○(B)〔別府駅前5〕→亀の井バス [24]APU(立命館アジア太平洋大学)行き 乗車 〔地蔵湯前〕下車 徒歩6分
30~31分 520円 
  ◆  ◆  ◆
【鉄輪(待合所)】から ※JR別府大学駅、JR亀川駅、高速バス鉄輪口から鉄輪までは、鉄輪むし湯のコメントを参照。
○〔鉄輪〕→亀の井バス [5][24][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔地蔵湯前〕下車 徒歩6分
9分 290円

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ここも入っとこ♨ 明礬温泉 奥みょうばん荘 ☆☆☆

温泉ガイド  →公式[奥みょうばん荘]

※九州温泉道指定施設ではありません
 明礬(みょうばん)温泉と言えば、観光施設も兼ねた湯の花小屋が広がる光景がトレードマークですが、ちょっと静かに湯に浸りたいという方は、少し足を伸ばしてみましょう。
 バスを〔地蔵湯前〕から3つ先の〔湯山〕で下車します。ここまでくると観光地の風情は消え、家々も道路脇の小集落といった感じですが、「奥みょうばん荘」をめざす小径に入ると、途中に見学用ではないホンモノ(?)の事業用湯の花小屋があります。もちろん非公開施設ですが、道路脇にありますので外観の見学は自由。
 さらに進むと半端なく蒸気が噴き出しているところがあって、その先が「奥みょうばん荘」です。こちらは温泉ファンが、廃業になった宿を引き継いで営業しているだけあって、湯の質は保証つき。朝一に訪問し、湯に足を入れると底に沈澱していた湯の花が絨毯のようにふんわりとお出迎え。かき混ぜるとぱっと一面の白濁湯に。一番風呂だけのお楽しみです。あなたが朝10時前に明礬にお越しならば、ぜひ先に立ち寄りをお勧めしておきますよ。
〔2023.04更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府駅】から
○(A)〔別府駅西口3〕→亀の井バス [5][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔湯山〕下車 徒歩10分
27~29分 520円 
○(B)〔別府駅前5〕→亀の井バス [24]APU(立命館アジア太平洋大学)行き 乗車 〔湯山〕下車 徒歩10分
32~33分 520円 
  ◆  ◆  ◆
【鉄輪(待合所)】から ※JR別府大学駅、JR亀川駅、高速バス鉄輪口から鉄輪までは、鉄輪むし湯のコメントを参照。
○〔鉄輪〕→亀の井バス [5][24][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔湯山〕下車 徒歩10分
11分 290円

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ここも入っとこ♨ 明礬温泉 湯山の里温泉 ☆☆☆

温泉ガイド  →[別府八湯温泉道]

※九州温泉道指定施設ではありません
 もともとは自家用泉で野湯に近い状態だったものを、一念発起して外来入浴施設にしちゃったという温泉施設。泉質的には鉄輪温泉っぽい感じですね。ご自宅で受付を済ませると、竹林を下る道を案内されます。いや~、竹林の中を散策する雰囲気、いいですね。そして、たどり着いた谷底は、多数の湯船を有する湯源郷なわけです。白濁した(これは温泉に陶石を溶かしたものなんですが)湯船が代表的な風景として出てきますが、私のお気に入りは、源泉のままの湯が注がれる、小川のほとりにある小さな手作り風の露天風呂ですね。
 実はこういう立地のお湯が、別府にはあと何ヶ所かあるようなのですが、場所が秘されていることや、個人の敷地であるため、そうそう入浴できません。そのうちの一つだったここが、わずか600円で入浴できるようになるなんて・・・。
 さて、さぞや大盛況と思いきや、入浴着を着て混浴というところが敬遠されるのか、けっこう空いているよう。相客がいないときはスッポンポンでも大目にみるとのこと。もちろん別の客が現れたらちゃんと着用しましょうね。平日の昼がやっぱり狙い目。また、粘土質の坂を下るので、雨上がりには足元がしっかりした靴で訪問しましょう。
〔2023.12更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府駅】から
○(A)〔別府駅西口3〕→亀の井バス [5][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔湯山〕下車 徒歩3分
27~29分 520円 
○(B)〔別府駅前5〕→亀の井バス [24]APU(立命館アジア太平洋大学)行き 乗車 〔湯山〕下車 徒歩3分
32~33分 520円 
  ◆  ◆  ◆
【鉄輪(待合所)】から ※JR別府大学駅、JR亀川駅、高速バス鉄輪口から鉄輪までは、鉄輪むし湯のコメントを参照。
○〔鉄輪〕→亀の井バス [5][24][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔湯山〕下車 徒歩3分
11分 290円

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ここも入っとこ♨ 明礬温泉 へびん湯 ☆☆☆

温泉ガイド  

※九州温泉道指定施設ではありません
 当サイトの標準は、デフォルトで1ファイルについて8箇所まで温泉施設が掲載出来るんだけど・・・。ここだけは12湯も。だって・・・この地区は、それぞれまったく別の特徴がある、外せない湯が目白押しなんだもの。
 さて、ご紹介しようかどうか迷ったけど、まあ温泉でオタク度が花開いているところに、そこにバスや鉄道で行くという別方面からのオタクがかけ合わさって、累乗のオタク度になっている当サイトで書いたからと言ってそんな影響ないでしょ(自虐モード)。万一、当サイトがどこかで紹介されたりしてアクセス殺到・・・なんてことになったら(夢物語)、ここのご紹介は削除しますね。
 さて、いっときは別府温泉道のスタンプまで用意されていた別府の野湯3湯ですが、近年、悲しい事件までおきてなんとなくご紹介しにくい湯になってしまいました。しかし、市街地からわずか(まあ近すぎるのがいけんのでしょうけど)な距離で野湯が楽しめるのは別府ならでは。
 1つめは、いちばん環境が整っている野湯(?)で、脱衣場まである鶴見霊園の先にある鶴の湯が初心者向けにはオススメ(ただし湯船は一つ)。いついっても、たくさんの方でにぎわっているようです。
 さて、車の方はそれから大戻りしないと次の湯に行けないんだけど、徒歩または自転車を押してだとかろうじて通行ができる「道のようなもの」があり(グーグルアースで見るとわかります)、恵比寿神社が面する林道のような道に上がることができます。その道を急坂にあえぎながらドンドン進むと、渓谷沿いにあらわれるのがへびん湯! 有名な野湯だけあって私は逆に足が向かないでいたのですが、いってみて素直に感動しました。あちらこちらに湯船がしつらえてあり、先客がいると入れないという感じではありません。好みの湯温の湯船を選んでチャポンといきましょう。居合わせた同好の方と言葉を交わすもよし、ひとり木立の上に広がる空を見上げるもよし、です。
 なお、温泉で身体を洗いたいとか、そういう人は来ないでね。野湯では石鹸類は使わないのが基本マナーです。人の手が入らないとすぐに入浴は困難になるものだということを押さえ、自主的に管理されている方への感謝の思いをちゃんともっときましょ。
 なお3湯といいながら、2湯の紹介で終わるのは、現在、鍋山の湯にいたる道の門扉が閉じられているから。こちらは二段構造の湯で、ガレ場の先に普通の湯船、その上に泥湯があったそうです。(2019年頃に泥湯は台風の影響で埋まったそうです)。入浴の可否については、ノーコメントで。立ち入り禁止と書かれた柵の横が開いている・・・というのは間違いないようですが、「立入禁止」と明記してあるところに入るのは軽犯罪法違反を構成しちゃいますからね。
〔2024.01更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府駅】から
※鶴の湯経由の場合は、〔みょうばんクリニック〕下車、鶴の湯まで徒歩17分、それからさらにへびん湯までは24分。鶴の湯~へびん湯のショートカット徒歩については、あまり草の生い茂ってない季節に自己責任でお願いします。
○(A)〔別府駅西口3〕→亀の井バス [5][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔地蔵湯前〕下車 徒歩45分
25~26分 520円 
○(B)〔別府駅前5〕→亀の井バス [24]APU(立命館アジア太平洋大学)行き 乗車 〔地蔵湯前〕下車 徒歩45分
30~31分 520円 
  ◆  ◆  ◆
【鉄輪(待合所)】から ※JR別府大学駅、JR亀川駅、高速バス鉄輪口から鉄輪までは、鉄輪むし湯のコメントを参照。
○〔鉄輪〕→亀の井バス [5][24][41]APU(立命館アジア太平洋大学)・アフリカンサファリ(仙人田)行き 乗車 〔地蔵湯前〕下車 徒歩45分
9分 290円

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温泉道№145 堀田温泉 夢幻の里 ☆☆☆

温泉ガイド  →公式[夢幻の里]

※九州温泉道指定施設ではありません
 バス停を降りて真ん前にあるのが市営の新しい堀田温泉。駐車場完備のため、市営温泉ではもっとも利用客が多いそうで、「1日平均600人、多いときは800人ぐらい来ますよ」と言われました。市営温泉のうち、黒字になっているのはここと竹瓦だけだそう。鉄輪・明礬のような温泉街の情緒はありませんが、豊富な湯量で市内各所に配湯している一大拠点で、木枠で囲われた独特の源泉塔が数本そびえ立っています。
 さて、春夏秋冬へはそこから坂を登っていきます。高速道路の高さまで来ると、別府市街地を一望。その先の道はいきなり砂利道になります。車の喧噪はす~っと消え、立ちこめる硫化水素臭で山深い温泉宿のような気分。この間、バス停からわずか徒歩10分もたっていません。前の客をお見送りする店員さんがすかさず私を見つけて、「いらっしゃいませ」と声をかけてくれます。家族風呂を利用される方が多いようで、大浴場は無人。いずれも山裾につくられた露天風呂で、白濁した硫黄泉がなみなみと満たされています。さあ、身体にイオウノカホリを存分にしみこませましょう。湯上がりには、温泉卵や缶ビールも販売中。バス旅温泉道の特権を活かして遠慮なく呑んじゃいます。
 施設の外見がそれっぽ過ぎると(また料金がお高いと)つい敬遠してしまうひねくれ者でしたが、ここに来たことがないのは、大間違いでした。
 残念ながらなぜか2023年度末で指定除外。別府の山側の温泉のうち、南に位置する観海寺・堀田界隈からは九州温泉道の指定施設がなくなってしまいました。至極残念ですね。
〔2024.07更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府駅】から ※山側(西側)の〔別府駅西口〕から乗車
○〔別府駅西口1〕→亀の井バス [36]堀田経由湯布院・牧ノ戸峠行き 乗車 〔堀田〕下車 徒歩7分
13~14分 340円 
  ◆  ◆  ◆
【高速バス(別府)自衛隊前バス停】から (高速バス福岡~別府線、快速バス別府~由布院が全便停車)
○徒歩20分

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温泉道№040 観海寺温泉 いちのいで会館 ☆☆☆☆  

温泉ガイド  →公式[いちのいで会館]

※九州温泉道指定施設ではありません
 別府に行ったら、ここと明礬の保養センターは定番にしていました。
 鉄輪・明礬も駅からずっと登ったところにあるけど、どちらかといえば野焼きされた山の景色を楽しむところ(斜面がなだらかなので海はけっこう遠い)。一方、堀田・観海寺は急斜面を駆け上がったところにありますので、眼下に市街と別府湾が広がる海の景観が楽しめる温泉地といっていいでしょうか。
 以前は、温泉は付け足しで仕出し屋のお昼ご飯がメインという形式でしたが、感染症流行の影響により入浴のみの施設になっています。また「だご汁定食」が食べられる日が待ち遠しい。
 かつて看板であったプールのような大浴場(景観の湯の一部)と金鉱の湯は、湯量が確保できなくなったそうで、現在休止中。景観の湯の岩風呂と、家族風呂(大浴場の代わりに使用)を、曜日によって男女交代で使用する形になってます。いつかまた本格復活する日が来ることを念じて、しばらくは「ここもはいっとこ」の一湯としてご紹介しておきますね。
〔2023.12更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR別府駅】から ※山側(西側)の〔別府駅西口〕から乗車
(A)○〔別府駅西口1〕→亀の井バス [3]扇山団地・[8]スギノイパレス・[36]由布院駅前行き 乗車 〔明豊キャンパス前〕 下車 徒歩15分
6~7分 190円
(B)○〔別府駅前5〕→亀の井バス [16][16A][17]鉄輪行き 乗車 〔明豊キャンパス前〕 下車 徒歩15分
15~16分 260円

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