日田・玖珠地区-私家版 九州温泉道ナビ

温泉道№163 七福温泉 宇戸の庄 ★★★

温泉ガイド  →公式[宇戸の庄]

 玖珠町のコミュニティバスで訪問しました。福祉便と通学便があって、通学便は小中学生しか使えないのかと思って役場に聞いたところ、一般の方も乗れますよとのこと。(水曜運転の福祉便の方が時刻の都合が良いんだけど、七福温泉は水曜日がだいたい定休日なんですよね)
 さて豊後森駅(道路を渡らない方の駅舎側のバス停)からバスに乗ると、乗客は私だけ。途中の学校前から小学生が二人乗ってきましたが、どこまで行くのかなと思っているとすぐに降りちゃってまた一人に。「通学便となっているけど、もともとあった日田バスを引き継いだ路線だから・・・。終点の日出生には別に学校がある※のでそこまで通しで乗る子供はいないよ」と、運転手さん。
 宇戸で降りると、「宇戸の庄」の幟がたなびいていて一安心。転がり落ちるように、谷底に向かって道が伸びています。意を決してズンズン歩いていくと、耶馬溪でよく見かけるような奇岩に囲まれた窪地にその温泉はポッカリと存在していました。
 湯は、やわらかな泡付きを伴うモール泉。短い冬の日が次第にあたりを闇を沈み込ませ、点された電球を湯船から見上げるとあっという間に時間が過ぎていきました。(帰りは折りたたみ自転車で帰りましたが、真っ暗な道はかなり怖かったですぅ)
 宇戸の庄は、冬期を中心に営業日の変更が多いようなので、公式サイトから確認しての訪問をオススメしておきます。2024年7月現在では、火・水・木が定休日となっています。また、食道の営業も事実上やっていないようです。(「定食・うどん・そば等の提供を現在見合わせております」って書いてあるので。わかりにくいけど、これって食事やってないってことですよね)
 ※上記の会話で出てくる日出生小学校は、その後閉校になっています。
〔2024.07更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR豊後森駅】から
○〔豊後森駅〕→玖珠町コミュニティバス 日出生線(ふれあい福祉バス) 小野原 行き 乗車 〔宇戸〕下車 徒歩20分 ※月・木曜運転
21分 300円

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温泉道№184 深耶馬溪温泉 岩戸湯 ★★★

温泉ガイド  →公式[岩戸湯]

 いままでなぜかまったく指定施設がなかった、中津・宇佐地域。決して良い温泉がないわけではなかったのですが「おんせん県の大分のレベルだと埋没しちゃうのかなぁ・・・」と思っていたところ、2018年度に新規指定されたのがこの施設です。(当サイトのメニュー構成の都合で、日田・玖珠地域に入れちゃいましたが、ホントは中津・耶馬溪地域をつくらなきゃね・・・)
 ボコッボコッとガスとともに、黄金色のお湯が湯船に噴き出してきます。口に含むと感じるモールの香りと明瞭な甘味。こんだけ甘い湯ってそうはないぞ、って思います。岩戸湯って名前は、道路の対岸の崖にある岩戸から。紙垂(白い紙を折ったビラビラ)がつけてあるのですぐ分かります。
 ・・・って、久しぶりに公式サイトを見たら、「温泉と植物とカフェ 深耶馬溪温泉 岩戸湯」ってえらくオシャンティになってるじゃないですか。ランチやパフェまで・・・。こぢんまりとした落ち着いた小さな温泉の佇まいがダイナシ・・・なんてことは一切思いませんから。パフェ大好きです! 温泉上がりにパフェ!! 絶対行きますから!!!
 ついで情報。
 話のネタになりそうな湯が目白押しのこの地区、いろいろ変化に富んだ楽しい湯めぐりができますよ。ひょっとしたら次の温泉道指定は折戸かなぁ・・・と勝手な予想を立てておきますね。
 ①お土産物屋&食堂の奥に、岩戸温泉と同傾向の甘味を感じる温泉がある仙景望(仙景の湯)
 ②「ドライブインの温泉」として地元で親しまれている若山温泉は、混浴の露天風呂だけ (とおもってたら男女別の内湯もあるそうです)
 ③ハーフティンバーっぽい外見でホテルっぽいけど、ひとたび中に入るとほぼロビーが生活の場と化した民宿状態の耶馬溪観光ホテル(ガス噴出は岩戸湯を上回ります) 廃業されました
 ④最近おしゃれなカフェ&ホテルが真ん前にできちゃった、もともとは地味~な共同湯「折戸温泉」
 ついでに、温泉じゃないところをひとつ。
 中津城のふもとにある割烹旅館兼公衆浴場 中津汐湯はご存じ? 周防灘に面したこの地域に点在する、海水を汲み上げて沸かした汐湯の公衆浴場なんです。「休憩付きで」といえば、たった700円で年輪を感じさせる日本建築のお部屋で休憩できます。(※2024.07現在、休憩付は休止中だそうです)調度品も日本旅館のそれで、よくある日帰り入浴施設のチープな休憩スペースとは一線を画した空間に、心も満たされます。(ただ飾っていた高価なつぼが盗まれちゃったそうで、「あんなデカイものをどうやって・・・」と苦笑されてましたが)
 夏には川辺に迫り出した高床で、汐湯で暖まった体を冷ましながらビールをのむものまた格別(ちゃんと普通価格で売ってるから持ち込まないでOK)。いいぞよ。
〔2024.07更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR豊後森駅】から
 この区間のバスはフリー乗降になっているので、「岩戸湯の前」といったら温泉の真ん前で降ろしてくれます。乗車時には手を挙げればOKです。
(A)○〔豊後森駅〕→大交北部バス 柿坂行き 乗車 〔上鴫良(かみしぎら)〕下車 徒歩2分
24分 630円 ※土日祝運休
  ◆  ◆  ◆
【JR中津駅】から
[ナビタイム]
(A)○〔中津駅前〕大交北部バス 守実温泉行き 乗車 〔柿坂〕下車
40分 970円 
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
○〔柿坂〕玖珠観光バス 豊後森駅行き 乗車 〔上鴫良(かみしぎら)〕下車 徒歩2分
18分 520円 ※土日祝運休
(B)火・木曜日
○〔中津駅前〕大交北部バス 守実温泉行き 乗車 〔耶馬溪支所前〕下車
39分 970円 
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
○〔耶馬溪支所〕中津市コミュニティバス 耶馬溪東線 小柿山旧郵便局前行き または 耶馬溪西線 家籠堂様前行き 乗車 〔鴫良中屋前〕下車 徒歩8分
23分 100円
(D)月曜日
○〔中津駅前〕大交北部バス 守実温泉行き 乗車 〔耶馬溪支所前〕下車
39分 970円 
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
○〔耶馬溪支所〕中津市コミュニティバス 山移南線 藤木公民館行き 乗車 〔平原〕下車 徒歩17分
29分 100円

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ここも入っとこ♨ 大鶴温泉 夢想乃湯 ☆☆☆

温泉ガイド  

※九州温泉道指定施設ではありません
 温泉道指定施設だった北乃園温泉が、泉温が下がってしまい休業となったのは残念ですが、その他にも玖珠の市街地には魅惑の共同湯が点在しています。仮設風と聞くと心が浮き立つ人は、森駅からほど近い春日町の大鶴温泉夢想乃湯をオススメ。温泉マークのタンクを目印が目印で、ポリカ波板に囲まれたプリミティブな外観に痺れます。おかねを入れてガタンと押して入る回転扉に難儀しながらも、岩造りの風呂にたどり着けばかけ流しの湯が楽しめます。単純泉なので特徴がないと言えばないので、九州温泉道的には次点なんでしょうけど。こういうの好きなので評価が甘くなる私です。
 その他、国道210号沿いにある、ご主人が退職金をつぎこんでつくったという九日市温泉 (はね)の湯も、なかなか。巨石を配した湯船に、単純泉が滔々と満たされています。
 この地区はそれぞれの温泉が、独自の温泉名を掲げているのが特徴。まとめて玖珠市街地温泉とでもしておきましょうか。玖珠町観光協会のサイトなどを参考にして、連湯してみるのもいいかも。
〔2024.07更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR豊後森駅】から
(A)○徒歩9分
(B)○〔豊後森駅〕→玖珠観光バス・日田バス 菅原・二瀬・串野温泉・麻生釣・日田バスターミナル行き 乗車 〔春日町〕下車 徒歩5分
2分 150円

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温泉道№204 天ヶ瀬温泉 浮羽 ★★★ 

温泉ガイド  →公式[浮羽]

 「瀬音・湯音の宿」というのはサブタイトルで、名前の本体は「浮羽」のようですが、なぜここで「浮羽」なのかはナゾ。はじめの頃は「うきは筑後川温泉」の宿と思ってました。温泉分析表の源泉名を見ると、浮羽湯釣温泉となっているのでさらに謎が深まります。湯の釣温泉は天ヶ瀬からもちょっと上流の温泉地。上流の「湯釣」と下流の「浮羽」がドッキングしてますね・・・。次の訪問時にゆっくりお尋ねしてみましょうか。
 河原に面しておらず、ちょっと上がったところにあります。そのため2020年の大水害の被害は受けなかったよう。無色透明で、源泉が高温のため加水されており、浴感はサッパリとしたもの。コンディションのよい湯船では白い湯の花が舞います。入浴料が高めですが、天ヶ瀬温泉パスポートを購入して、他の施設と連湯してみるのをオススメ。浮羽と同系統の雰囲気になりますが、桜滝をみおろしながら入浴できる天水の露天風呂「瀧観庵」はちょっと行ってみる価値があるかと。
〔2024.07更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR天ヶ瀬駅】から
○徒歩11分   ◆  ◆  ◆
【JR日田駅】から
○〔日田バスターミナル〕→日田バス 森町行き 乗車 〔古園入口〕下車 徒歩4分 
30分 790円 1日1往復

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温泉道№230 天ヶ瀬温泉 ふろんでん  

温泉ガイド  →公式[ふろんでん]

 2024年、みるきーすぱサンビレッヂが名前を変えての出戻りです。
 3種類の源泉を持ち(うち2種類を利用?)、別府ひょうたん温泉さん考案の湯雨竹(現在宿の公式サイトトップに載ってますが知らない人は雨が降っている柴屋根にしか見えないと思うけど^^;)を採用、温泉マイスターもうじゃうじゃいる施設として売り出し中です。
 まえの施設の時は、岩風呂の一番奥の湯船のお湯がなかなかよかったと記憶しているのですが、湯遣いがどうかわったのか、長時間滞在することを前提とした料金になっているのでそのうちゆっくりと再訪してみたいと思っています。
 なお、以前の食事つきで温泉指導ありの3000円温泉フルコースはやっぱり利用者がいなかったようで廃止され、現在は立ち寄り湯1500円の設定。(私は興味ないけど)岩盤浴やプール、そして漫画本がビッシリと置いてあるお休み処の利用も込みと考えると、お安い設定かと。弾丸湯巡りの人にはちょっと頭の痛いお値段だとは思いますが。
 泉質抜きで言うと、河原に位置していてなんども水害の被害を被っているお宿を応援したいところですが、九州温泉道は高台のお宿ばかり指定しますね。これって泉質の違い? 湯遣いの違い?
〔2024.07更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR天ヶ瀬駅】から
(A)○徒歩21分 (B)○〔天瀬駅前〕→日田バス 森町行き 乗車 〔古園入口〕下車 徒歩4分 
3分 190円 1日1往復   ◆  ◆  ◆
【JR日田駅】から
○〔日田バスターミナル〕→日田バス 森町行き 乗車 〔古園入口〕下車 徒歩4分 
30分 790円 1日1往復

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ここも入っとこ♨ 天ヶ瀬温泉 薬師湯・神田湯 ☆☆☆

温泉ガイド   

※九州温泉道指定施設ではありません
 2020年夏。この水害は九州の温泉郷をいくつも濁流の中にしずめました。
 その一つが天ヶ瀬。川に面した温泉旅館はいままで幾度となく水害の被害を受けてきましたが、温泉街の中央にかかる橋が流出するほどの甚大な被害。河川敷に面した共同湯の露天風呂たちも壊滅的被害を受けましたが、駅前温泉、薬師湯、神田湯、益次郎温泉、鶴舞の湯と次々と復活。天ヶ瀬温泉の情緒を形づくる名脇役としてこれからも大切にされると思っていたのですが・・・。
 現在進められている玖珠川改修により、河川幅を45mから57mに広げることになり、益次郎温泉、鶴舞の湯、駅前温泉は失われることになりました。以前は日田市観光協会天瀬支部のサイトに、これらの露天風呂群が紹介されていたのですが、現在はページがなくなってしまいました。かつては湯あみ着の提供や更衣の便宜を図ってくれる宿もあったのですが・・・。
 残る神田湯(じんでんゆ)、薬師湯も、足湯に変更したり、河原ではなく道路の位置に引き上げる案が出ているそうです。国土交通省の資料(水害をくりかえさないため河川をいかに改修するかが大事)、大分県や日田市の資料(温泉街の魅力をいかにアップさせる復興にするかが大事)で書いてあることがバラバラなので、結局どうなるのかわからないのですが、いずれにせよ早めの入浴をお勧めしておきます。
 いずれにせよ、川原の露天風呂群めぐりを楽しめた天ヶ瀬温泉は、もう戻っては来ません・・・。
〔2024.07更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR天ヶ瀬駅】から
○薬師湯まで徒歩6分、神田湯まで徒歩8分
  ◆  ◆  ◆
【JR日田駅】から
○〔日田バスターミナル〕→日田バス 森町行き 乗車 〔天瀬温泉〕下車 徒歩2~4分 
27分 790円 1日1往復

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温泉道№057 夜明温泉 夜明薬湯 ★★★

温泉ガイド  →公式[夜明薬湯]

 いっときは3軒も九州温泉道指定があった日田市中心部(合併前の日田市)ですが、いまはここが孤塁を守っています。
 夜明薬湯温泉という名の通り、漢方薬を入れた薬湯がウリで、逆に言えば温泉としての認知度は低かったのですが、次第に湯の良さが知られて九州温泉道の指定施設にまでなりました。自噴する湯口から注がれた湯は、大浴場の片隅にミルキーな白泡もたてています。クセのない湯で飲泉ももちろんOK。源泉温度がちょうどよく、打たせ湯も気持ちいい。
 貸切の家族湯もありますが、大浴場の大岩は一見の価値があり。建物を完成させる前に据え付けないと入らない大きさだと思います。(「九州温泉道公式」に掲載されている写真に見えるソレです) 別の浴槽になっている薬湯は、局部にズキンときますので御注意を。
 ここの唯一の難点は、演歌がずっとかかっていることだったんですが、2021年に下流のみのう山荘さんの経営になってリニューアルされ、BGMはなくなりました。名物の薬湯もそのまま。これでゆっくり入れます。
〔2023.12更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR夜明駅】から
○徒歩8分
  ◆  ◆  ◆
【JR日田駅】から
○〔日田(駅前)〕→JR九州BRT 添田・筑前岩屋行き 乗車 〔夜明(駅前)〕下車 徒歩8分 
直行便23分 高校経由便28分 230円

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