雲仙・小浜地区 私家版 九州温泉道ナビ

   

温泉道№021 小浜温泉 脇浜共同浴場 ★★★★

温泉ガイド  →[脇浜共同浴場]

 あまりにもぼろくて、以前は小浜観光協会の温泉マップに掲載されていなかった公衆浴場。今は「景観資産」に指定されて、案内表示板まで設置されています。
 2012年、浴室の窓がアルミサッシから開業時の木枠の窓に取り替えられ、痛んでいた外壁の板や浴室の天井も全面改修。しかし、あくまで現状の雰囲気を保つことを第一とし、浴槽や更衣棚などには一切、手を加えられませんでした。あいかわらず、夜の照明は天井からひょろりょとたよりなくつり下がっている裸電球(正確には裸「電球型蛍光灯」)1個。
 男湯は夕方行くと、いつも洗い場ですっぱだかで腕立て伏せしてる人がいます。湯船でたばこを一服する人もいます。あくまで小浜の町の公衆浴場という、飾り気のない日常がそこにはあります。
 また、建物の裏手に回ると、湯温を下げるため湯槽になみなみと湯が注がれているのを見ることができます。もちろん、飛び込んだら茹で豚になるのでやめましょう。
 〔小浜体育館前〕バス停から駐車場みたいなところを横切って、民家のすき間のような路地に入れば徒歩2分でつきますが、普通の「車道」を歩くと、少し大回りしないといけません。
 温泉道指定施設の旅館國崎から徒歩2分
 余談その1。
 また、100℃近い塩化物泉が湧きまくる小浜に、炭酸の冷泉があるのをご存じ? バスセンターから徒歩5分程度で案内板も整備されているので、よければ足を伸ばしてみてはいかがでしょう。かつては浴用加熱した公衆浴場があったらしいのですが、いまはちいさな池にボッコボッコと吹き出しているのみ(水をくむ用のじょうろも置いてあります)。散策すると道路脇に湧水の汲み場などがあったりして、小浜も島原市街と同様の水の町であることが実感できます。
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR諫早駅】から
(A)○〔諫早駅前〕→島鉄バス 小浜経由口之津車庫前行き 乗車 〔南本町公民館前〕下車 徒歩2分 
56分 1050円 
(B)○〔諫早駅前〕→島鉄バス 小浜経由雲仙行き 乗車 〔山の上〕下車 徒歩9分 
56分 1050円 
  ◆  ◆  ◆
【島鉄諫早東高校駅】から
 島原鉄道利用時は、愛野駅ではなく諫早東高校駅乗り継ぎのほうが便利です。
(A)○〔諫早東高前〕→島鉄バス 小浜経由口之津車庫前行き 乗車 〔南本町公民館前〕下車 徒歩2分 
31分 700円 
(B)○〔諫早東高前〕→島鉄バス 小浜経由雲仙行き 乗車 〔山の上〕下車 徒歩9分 
31分 690円 
  ◆  ◆  ◆
【JR長崎駅】から
○〔長崎駅前〕→長崎県営バス 特急雲仙行き 乗車 〔山の上〕下車 徒歩9分
1時間19分 1500円 

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温泉道№175 小浜温泉 旅館國崎 ★★★

温泉ガイド  →公式[旅館國崎]

 ちょうちんを吊す某温泉グループ加盟の宿。風情点は文句なく100点。小浜は濁りのない透明な食塩泉です。食塩濃度は結構あるのですが、マグネシウムやカルシウムといった苦味を出す陽イオンが含まれないので、美味しく飲めます(?)。そのままスープベースに使えそう(実際、小浜ちゃんぽんに使ってる店もある)
 小浜温泉の泉源は100℃近いのでほとんどの宿は加水しているのですが、ここ國崎は熱交換により加水なしのお風呂を実現しているそう。おかげでお風呂上がりに、汗が噴き出す噴き出す・・・。2017年に新規追加された当湯は、冬のポカポカ暖まり温泉に勝手に指定しておきます。うん、夏の訪問はきっと辛いぞ。
 温泉道指定施設の脇浜温泉から徒歩2分。
 余談その2
 観光ガイドには必ず載っているけど、防波堤の下、テトラポッド(消波ブロック)に囲まれた「波の湯 茜」は、ぜひお立ち寄りをお勧め。下手に作り込んでないあの無骨なロケーションはありそうでなかなかないぞ。高温のお湯を豊富に産し、風呂に使い切れずにそのまま海に放流されている小浜ならではのふきっさらし掛け流しです。(まあ元々海中に湧いていたのを埋め立てて温泉街にしたわけで、お湯のほうとしては海に戻っていくのが昔のママなんでしょうけど^^;)入浴していると真ん前を漁船が通っていったりしますが。(でも女風呂も漁船から丸見えってことよね^^;)
 また、高温の噴気たなびく小浜を実感できる、蒸し釜料理にはちょっとチャレンジしたい。「波の湯 茜」と同一経営の「蒸し釜や」という施設があり、蒸し釜好適食品(サツマイモとか魚介類とか)も販売しているので、日帰りで手軽に蒸し調理を楽しめます。
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

 お得な切符については、温泉巡りに便利なきっぷをご覧下さい。
【JR諫早駅】から
(A)○〔諫早駅前〕→島鉄バス 小浜経由口之津車庫前行き 乗車 〔南本町公民館前〕下車 徒歩2分
58分 1050円 
(B)○〔諫早駅前〕→島鉄バス 小浜経由雲仙行き 乗車 〔山の上〕下車 徒歩8分 
56分 1050円 
  ◆  ◆  ◆
【島鉄諫早東高校駅】から
 島原鉄道利用時は、愛野駅ではなく諫早東高校駅乗り継ぎのほうが便利です。
(A)○〔諫早東高前〕→島鉄バス 小浜経由口之津車庫前行き 乗車 〔南本町公民館前〕下車 徒歩2分 
31分 700円 
(B)○〔諫早東高前〕→島鉄バス 小浜経由雲仙行き 乗車 〔山の上〕下車 徒歩8分 
31分 690円 
  ◆  ◆  ◆
【JR長崎駅】から
○〔長崎駅前〕→長崎県営バス 特急雲仙行き 乗車 〔山の上〕下車 徒歩15分
1時間19分 1500円 

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温泉道№022 小浜温泉 春陽館 ☆☆☆

温泉ガイド  →公式[春陽館]

※九州温泉道指定施設ではありません
 玄関の破風には圧倒されます。玄関脇や浴室にある妙な白色のオブジェは、温泉のパイプに付いた析出物です。
 フロントに日帰り入浴を申し出ると、「屋上の露天は循環ですから、まずは屋内の浴室へ」とちゃんと案内してくれます。湯を大切に扱っていることがよく分かる旅館です。ただ、屋上の露天風呂から、沈む夕日をながめるのも捨てがたいですよ。
 泊まるなら木造建築が堪能できる本館をおすすめ。なぜか、2018年に九州温泉道の指定を外れてしまいましたが、日帰り入浴でこの玄関をくぐるだけでも価値があると思います。
 余談その3
 近所に「味処湯処よしちょう」というのがあって、食事をすると無料で温泉に入れる(食事なしで300円払っても入れる)システムになっています。付録のような風呂だろうと思っていくと、本格的な浴場でびっくりさせられます。もともと温泉ホテルだったようで、ちっちゃな滑り台付き。まあ滑ってみてください、ナメてるとけっこうなスピードで湯に突っ込みますので周りの人からビックリされますよ。窓の外で噴気をあげる源泉も間近に見ることができます。入浴もかねて、名物の小浜ちゃんぽんでもいかが?
 温泉道指定施設の脇浜温泉から徒歩17分、旅館國崎から徒歩14分
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

 お得な切符については、温泉巡りに便利なきっぷをご覧下さい。
【JR諫早駅】から
○〔諫早駅前〕→島鉄バス 小浜経由口之津車庫前・雲仙行き 乗車 〔小浜〕下車 徒歩15分 
53分 1000円 
  ◆  ◆  ◆
【島鉄諫早東高校駅】から
 島原鉄道利用時は、愛野駅ではなく諫早東高校駅乗り継ぎのほうが便利です。
○〔諫早東高前〕→島鉄バス 小浜経由口之津車庫前・雲仙行き 乗車 〔小浜〕下車 すぐ 
28分 670円 
  ◆  ◆  ◆
【JR長崎駅】から
○〔長崎駅前〕→長崎県営バス 特急雲仙行き 乗車 〔小浜〕下車 すぐ
1時間17分 1500円 

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温泉道№025 雲仙温泉 いわき旅館 ☆☆☆

温泉ガイド  →公式[いわき旅館]

※九州温泉道指定施設ではありません
 雲仙温泉中心部の指定施設は、こちらが2021年度に除外され皆無になりました。九州を代表する湯量豊富な硫黄泉に指定施設が1つもないって、九州温泉道としていいのかなぁ・・・。
 さて。宿の口上によれば、敷地内から自噴しているのはここ「いわき旅館」だけだそう。他のホテルはすぐ裏の地獄からの引湯になっていて、地獄の遊歩道から見えるのたうったビニルパイプは各ホテルに温泉を引き入れるためのものです。本来なら地中に埋めてしまうところでしょうけど、国立公園なので逆にそのような「土木工事」はできないんでしょう。
 屋内の風呂には温度調節のコックがあって、湧き出る湯を湯船に注がずそのまま排水溝に「捨てる」ことで温度調節するようになっています。(湯船が熱いときには廃湯を増やし、温いときは減らす)お湯の量が半端でない証拠。雲仙に湧き出る湯のうち、入浴に供されるのは数%で、それ以外はただ流れ去っていくだけだとか。やっぱり雲仙、ホンモノの温泉地です。
 12時から入浴できることになっていますが、私が行ったタイミングでは毎回「まだ湯が全部たまっていないんですが・・・浴槽を見てから判断していただいて・・・」と浴室まで案内していただきました。湯のかさが増すにつれ、寝湯から座湯まで楽しめるので、こちらは逆に大歓迎なんですが^^;
 なお、入浴時間からもわかるように、このホテルは宿泊客が来る時間帯は日帰り入浴は受付ていません。長期休業中は、県内の高校生の勉強合宿を全館借り上げで受け入れていることがあり、その際は日帰り入浴はクローズとなります。ご注意くださいな。(玄関口ですでに2敗の経験あり・・・)
 温泉道指定施設の小地獄温泉館までは徒歩20分。
 つけたし情報その1
 さて、雲仙温泉街には3軒の共同湯があります。いわき旅館からすぐにあるのが湯の里共同浴場(最近は、古名の「だんきゅう湯」としてアピール中)。雲仙の共同浴場は、ホテルの従業員の方が仕事上がりに入浴されるので夜遅くまで開いているのが特徴です。改装されて観光客も足を運びやすい外観になりましたが、湯船は以前のままの懐かしい小判型。
 もう1軒の新湯温泉館は、ゆやど雲仙新湯のお隣で、こちらは内外ともに昔ながらの共同湯という感じ。
 なお、以前ご紹介していた鴛鴦ノ池のほとりに湧く別所温泉は、廃業しました。一般的な雲仙とは泉質が異なり、赤褐色に染まった渋い湯船を有し好事家の心をとらえてやまない湯でしたが・・・。また、「かせやCAFE」に併設されていた家族湯は、災害で源泉が流失してしまったそうで、こちらもなくなりました。なお、パン屋さんとしては盛業中ですので、引き続きお立ち寄りをお勧めしておきます。
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

 お得な切符については、温泉巡りに便利なきっぷをご覧下さい。
【島鉄島原駅】から
○〔島原駅前〕→島鉄バス  雲仙経由一本柱鳥居前・青雲荘行き 乗車 〔雲仙〕下車 すぐ
54分 850円 
  ◆  ◆  ◆
【JR諫早駅】から
○〔諫早駅前〕→島鉄バス  小浜経由雲仙行き 乗車 〔雲仙〕下車 すぐ
1時間21分 1350円 
  ◆  ◆  ◆
【島鉄諫早東高校前駅】から
 島原鉄道利用時は、愛野駅ではなく諫早東高校駅乗り継ぎのほうが便利です。
○〔諫早東高前〕→島鉄バス  小浜経由雲仙行き 乗車 〔雲仙〕下車 すぐ
56分 1100円 
  ◆  ◆  ◆
【JR長崎駅】から
○〔長崎駅前〕→長崎県営バス  特急雲仙行き 乗車 〔雲仙〕下車 すぐ
1時間41分 1850円 

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温泉道№026 雲仙温泉 有明ホテル ☆☆☆

温泉ガイド  →公式[有明ホテル]

※九州温泉道指定施設ではありません
 有明(アリアケ)と書いて、有明(ユウメイ)ホテル。雲仙を代表する、レトロホテルの一つです。館内には歴史を物語る展示品が飾ってあります。お湯は酸っぱいですよ~。
 雲仙のホテルは基本的には硫黄泉ですが、硫化物の白い沈澱が混ざるか混ざらないかで、透明なところと白濁しているところがあります。見た目はかなり違いますが、「基本的な泉質はあまりかわりはない」と雲仙観光協会のサイトでは解説してあります。ここ有名ホテルは、どちらかと言えば透明バージョンです。
 ちなみに雲仙地区は国立公園でボーリングはできないので、こんなにたくさんある旅館・ホテルの温泉はすべて自噴だそう! う~ん、さすが雲仙。
 雲仙いわき旅館までは徒歩8分、温泉道指定施設の小地獄温泉館までは徒歩12分。
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

 お得な切符については、温泉巡りに便利なきっぷをご覧下さい。
【島鉄島原駅】から
○〔島原駅前〕→島鉄バス  雲仙経由青雲荘・一本柱鳥居前行き 乗車 〔小地獄入口〕下車 すぐ
56分 850円 
  ◆  ◆  ◆
【JR諫早駅】から
○〔諫早駅前〕→島鉄バス 小浜経由雲仙行き 乗車 〔小地獄入口〕下車 すぐ
1時間21分 1300円 
  ◆  ◆  ◆
【JR長崎駅】から
○〔長崎駅前〕→長崎県営バス 特急雲仙行き 乗車 〔小地獄入口〕下車 すぐ
1時間40分 1850円 

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温泉道№024 小地獄温泉館 ★★★★★

温泉ガイド  →公式[小地獄温泉館] 

 真ん前の長崎バスグループのホテルが併営する、共同湯のような小さな温泉施設。日祝のお昼はランチバイキングやってます)が経営する、小さな公衆浴場です。小さな売店には弁当なども売られています。六角形の浴室に、たゆたゆと満たされた白濁の湯は、身も心も溶けてしまいそう。
 温泉は、すぐ裏にある小地獄の池から、そのまま湯船に注がれています。(正確に言うと小地獄の池に沢の水を引き込んでおり、一種の造成泉なんですが、灼熱の泥に埋まって入浴すると本当に地獄を見ることになりますから・・・)
 かつては煮えたぎる白い池を遊歩道から見ることができたのですが、硫化水素が発生して危険と言うことになり立ち入り禁止となってしまいました。小地獄温泉のすぐ横から入って、雲仙の新湯ホテルに抜ける遊歩道(九州自然歩道)から、かろうじてその白濁した池を垣間見ることが出来ます。
 温泉館の入口には、かつては湯治宿が軒を連ねていたのですが、次々廃業して取り壊しも進んでおり、いまや残るは1軒のみ。雲仙の高級旅館もいいですがその1泊分の料金で、小地獄に2泊してこころゆくまで白濁湯を楽しむのが真の温泉通(?)ってもんかも・・・。
 お気に入りだった打たせ湯が廃止になったのはショックだけど、浴槽の広い方がぬる湯、狭い方があつ湯に交換されたのは歓迎です。
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

 お得な切符については、温泉巡りに便利なきっぷをご覧下さい。
【島鉄島原駅】から
○〔島原駅前〕→島鉄バス  雲仙経由青雲荘行き 乗車 〔小地獄〕下車 すぐ
55分 880円 
  ◆  ◆  ◆
【JR諫早駅】から
○〔諫早駅前〕→島鉄バス 小浜経由雲仙行き 乗車 〔一本柱鳥居前〕下車 徒歩12分
1時間17分 1300円 
  ◆  ◆  ◆
【JR長崎駅】から
○〔長崎駅前〕→長崎県営バス 特急雲仙行き 乗車 〔一本柱鳥居前〕下車 徒歩12分
1時間37分1800円 

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