鉄道としてJRの他に、筑豊電鉄も乗り入れてくる直方市は、北九州都市圏のベッドタウンの性格もあわせ持っています。直方市の石炭資料館は直方駅からの徒歩でアクセス可能。また、小学校の校舎を流用した宮若市石炭記念館は他の記念館にない素朴さがいい。まんまえにある広大な太陽電池パネルが敷き詰められた土地は、貝島炭鉱露天掘り跡。10年ぐらい前までは巨大な池になっていたのですが、土木工事の廃土で次々埋め立てられ、その窪みはもはや風前の灯火です。ぜひ早めに訪問を。また、宮若市若宮の脇田温泉は、博多からJR九州バスの温泉セット券の設定もあり、半日気持ちよく過ごせる山里の湯になってます。

　飯塚と言えば、今は炭鉱で財をなした旧伊藤伝右衛門邸が人気一番で、福岡から直通の高速バスまで設定されるほど。また町中にある嘉穂劇場は、古くからの大衆演劇の劇場として貴重な存在です。公演がないときは奈落の底まで(!)見学できます。必見といっていいでしょう。
　桂川町にある王塚装飾古墳は、ふだんは中は見れないので付属の展示館でレプリカ見学をするしかないけど、年に2回一般公開があります。

　財政的には一番苦しいはずなのに、なぜか平成の大合併の時にもほとんど動きがなかった田川市郡です。
　記憶遺産に指定された山本作兵衛作の絵画が展示されているのが、田川市石炭歴史博物館。田川伊田駅から徒歩でもアクセスでき、炭坑節に歌われた二本のレンガ煙突が目印です。
　未成線である国鉄柚須原線のあとを利用した赤村トロッコ柚須原線は、平成筑豊鉄道田川線赤駅下車すぐ･･･って、これじゃローカルバス旅にならないか^^;
　日田彦山線の添田駅や彦山駅から、英彦山までを結ぶのは添田町バス。バス停から英彦山神宮奉幣殿まで、長い石段を登らなければならなかったのが、スロープカーの登場で一気に人気スポットに。でも頑張ってそこからさらに、山頂の英彦山神宮御本社を目指しましょう。