九州ローカルバス旅時刻表

長崎地区のバス旅

 長崎地区は、旧郡名でいうと西彼杵郡になるのですが、かなり北から南まで長い範囲になります。あ、「西彼杵」ってよめないですよね、「にしそのぎ」です。

長崎市街地

 市街地の観光は長崎電軌の路面電車に素直にまかせておきましょ。長崎の市街地のみをカバーするフリー乗車券が長崎バスから発売されていますが、稲佐山に登る(と言っても片道はロープウェイを利用したいですよねぇ)か、風頭山のヤタロウにいってお食事、そしてどこかに+α、というプランのとき以外は、あまり遣い出はありません。なお、稲佐山線は冬季は運休になりますからご注意を。
 長崎は言わずと知れた坂の町。狭隘地をうねうねとあがっていく長崎バス直営のミニバスや、長崎市のコミュニティバス、さらに中型バスも通れないところはコミュニティタクシーと、公共交通機関が毛細血管のように市街地に張り付いています。お手軽に傾斜にはりつく住宅街を実感したい方は、長崎県営バスの5系統・6系統循環バスはいかが。坂を登って降りて1時間で1周します。(行先に循環とないものは途中止まりです) 個人的には、諏訪神社電停から徒歩でアクセスできる銭湯白菊湯の訪問を強くオススメ。軽乗用車どころかバイクすら入れない路地にしか面していない銭湯は、もうたぶんここだけでは?

長崎半島(野母崎方面)

 時間に余裕がある方は、長崎駅から飯香の浦行きのバスに乗りましょう。信じられないような坂道と急カーブを、道路いっぱいをふさぎなら、右折・左折してバスは登っていきます。30分ぐらいでさっきまでの市街地は消え失せ、一車線のガードレールも満足にない道になり、やがて眼前に飛び込んでくる天草灘。さらに乗り換えて茂木、千々とたどってみましょう。対向車と出会う度に離合をくりかえしながら、ビワとみかんに囲まれた小さな集落を走り抜けていきます。やがて南端の樺島に着けば、オオウナギがお出迎え。こんな裏の長崎市ツアーも、たまには如何?

西彼杵半島(西海市・外海方面)

 でっかい半島ですが、いわゆる「観光地」も少なく静かなところです。ぶらっとバスで半島を一周するもよし、船との組み合わせもOKで、のんびりしたい方にはかえってよい地域です。遠藤周作の「沈黙」舞台となった外海地区で、ぜひ海に沈む夕日を見てみたいところ。佐世保方面に抜ける、大瀬戸・外海地区からの西海沿岸商船西海市北岸の瀬川汽船の高速船との組み合わせがオススメです。
 なお半島のほとんどカバーするさいかい交通は、長崎バスのサイトで時刻表を案内することになっているけど、「時刻・路線一覧」「停留所時間配信」には掲載がなく、「時刻・運賃クイック検索」でしか出てきません。日中は、半島の西側を北上するためには桜の里バスターミナル、半島の東側を北上するためには時津北部ターミナルで乗り換えとなるため、区間検索すると昼間にバスがなくてびっくりします。それぞれ桜の里、時津北部で区切って検索しましょう。

伊王島・高島

 一躍メジャーな観光地になった端島(軍艦島)と同じく、もともとは炭鉱の島としてにぎわったところです。近年、伊王島は架橋され長崎市内からの観光客が増えています。高島は石炭資料館があり、軍艦島ツアーに組み入れている会社もあります。なお、軍艦島は数社がツアーを組んでますが、ちょっとずつ特徴があるのでよく比較検討しときましょう。

池島・松島

 この地区でぜひオススメしたいのが、池島炭鉱さるく。観光用に再開発した坑道はときどきありますけど、トロッコにのって荒々しい模擬坑道に入っていく臨場感が味わえるのはここだけ。事前に予約が必要ですけど、ぜひ足を運んでみて欲しい。なお池島に渡る際は、西海沿岸商船の便はいいけど、池島~神の浦の長崎市委託船(進栄丸)は、小型の瀬渡し船で市の委託船のため定員厳守になっており、乗り切れないことがあるようなので注意。(わたしはギリギリ乗れたけど大学生のグループが積み残されて体験入坑に参加できなくなってました)
 一方、松島は元々は池島炭鉱をやっている会社の本拠地だったのですが、早く閉山してしまいました。しかし幸いなことに、電源開発の石炭火力発電所の誘致に成功し、船便も西海市営船も含め3社で最頻発時は30分間隔で運行されています。不便すぎず、便利すぎず(?)、1日ぶらりと訪れるのには、絶好の場所です。そのようなきまぐれな外来者のために、島内の案内地図が船着き場の役場の出張所に常備されているのがうれしい。日本一小さな公園が見所?

大島・蛎浦島・崎戸島

 まず一番手前の大島は、大島造船所の町といっても過言ではないでしょう。西海沿岸商船や西彼杵半島を走るバスからも日本最大級の1200tゴライアスクレーンが望めます。造船所が主体になった第三セクターでトマトの栽培焼酎づくりなども手がけているようです。大島造船所直営の高級ホテルに泊まれば造船所見学もできるらしいけど、新築オープンしてからちょっと手が届かないお値段に・・・^^; ここも、もとは炭鉱の島だったのですが、閉山後、造船所誘致に成功した旧産炭地の「優等生」といわれるだけあって(?)ほとんどその痕跡は見あたりません。(徳万中央あたりが本抗で、ぼた山を崩して埋めたところが現在の造船所らしい。)
 一方、旧崎戸町の大部分を占める蛎浦島には、いまなお炭住があちらこちらに残っており、石炭記念館に寄れば当時の様子がよくわかります。これだけまとまって炭住が残っているのはもうここだけでしょう。蛎浦桟橋から対岸に臨む事ができる、海を見下ろす4~5階建てのアパート群や、てっぺんに草の生えた煙突、風呂場などが残る事務所などの建物が点在し、風情を誘います。生協などで扱っている自然塩は、この崎戸のダイヤソルト(菱塩)(名前で分かるように閉山した三菱が出資した製塩工場)でつくられています。
 さらに、上五島の中通島との間に飛び石のように、江島・平島の2島の有人島があり、佐世保から崎戸商船がこれらの島を経由しながら上五島の友住まで結んでいます。1日1往復運行という潔さ(?)と、上五島に抜けられる(離島航路は往復利用するしかないのがふつうでしょ!)というこのルート、旅情をかき立てられずにはいられません。わたしもまだ乗ったことがないのですが、いつかは・・・と思っています。

長崎地区の時刻表

交通事業者名 主な自治体 主な結節点となる駅・港・バスターミナル(BT) 主なローカルバス旅 観光地
長崎バス
長崎市(市中心部から北部、西彼杵半島方面 および 市中心部から南部、長崎半島方面) 長崎駅、(諫早駅)、長崎新地BT(=築町電停)、茂木港(天草[苓北港]行き) 稲佐山(長崎ロープウェイ)、風頭山、野母崎、伊王島、長崎県亜熱帯植物園、樺島
さいかい交通
 ※「停留所時刻表配信」「時刻・路線一覧」には非掲載
西海市 桜ヶ里BT(長崎バス)、時津北部BT(長崎バス)、西海橋東口(西肥バス)、(神の浦=)神浦港(池島行き)、(樫の浦桟橋=)瀬戸港(松島・佐世保行き)、(松島行き桟橋前=)瀬戸港(市営松島行き)、(第二桟橋※=)大島港(佐世保行き)、(蛎の浦(かきのうら)桟橋=)崎戸港(佐世保・上五島行き)、(面高=)面高港(佐世保行き)、(川内波止場=)川内港(佐世保行き)、(横瀬=)横瀬西港(佐世保行き) ※馬込桟橋バス停は旧桟橋の位置 ドロ神父記念館、遠藤周作文学館、長崎バイオパーク、池島、松島、崎戸・蛎浦島、大島造船所、西海橋、七ツ釜鍾乳洞
長崎県営バス
 
長崎市(市中心部から東部、諫早方面) 長崎駅、(諫早駅) 長崎ペンギン水族館
長崎市コミュニティバス(長崎バス委託)
  →長崎バス  ※「停留所時刻表配信」「時刻・路線一覧」には非掲載
長崎市(旧香焼町、旧三和町、旧野母崎町、旧琴海町、旧外海町) 野母崎地区…野母崎行政センター[長崎バス]、香焼地区…深堀[長崎バス]、三和地区…(三和行政センター=)栄上[長崎バス]、琴海地区…長浦[長崎バス]、外海地区…神の浦(こうのうら)[さいかい交通]、出津(しつ)…[さいかい交通] 伊王島灯台記念館、野母崎、水仙の里公園、橘湾
長崎市乗合タクシー
長崎市市街地 西上地区…西浦上駅、金堀地区…(遊ing駐車場裏=)市民プール前[長崎バス]、北大浦地区…新地[長崎バス]、竹の平・伊良平地区…新大工町電停、風頭町[長崎バス]、丸善団地区…(チトセピア前=)千歳町電停 風頭山
長崎市乗合タクシー(琴海地区デマンド交通) ※要予約
長崎市(旧琴海町) 北部…形上[長崎バス]、中部…長浦[長崎バス]、南部…西海[長崎バス] 小口港
長崎市コミュニティバス(伊王島線)
長崎市伊王島 伊王島BT[長崎バス]、伊王島港(長崎港、高島行き) 伊王島灯台、沖ノ島教会
長崎市コミュニティバス(高島線)
長崎市高島 (船舶=)高島港(長崎港・伊王島行き) 石炭資料館
長崎市コミュニティバス(池島線)
長崎市池島 (池の口※=)池島港(神浦、大瀬戸行き) ※桟橋前バス停は旧桟橋の位置 池島炭鉱
西海市コミュニティバス(松島線-長崎バス委託)
  →長崎バス  ※「停留所時刻表配信」「時刻・路線一覧」には非掲載
西海市松島 (釜浦桟橋前=)松島(釜浦)港(瀬戸(樫の浦)行き、佐世保行き)、(桜坂=)松島(内浦)港(瀬戸(樫の浦)行き)、 松島火力発電所

↑ PAGE TOP