宮崎都市圏-私家版 九州温泉道ナビ

温泉道№189 新富温泉 サンルピナス ★★★

温泉ガイド  →公式[サンルピナス]

 強食塩泉のちょっと手前の食塩濃度で、沃(ヨウ)素が入っているためほんのり褐色のお湯と薬品臭が特徴・・・と言いたいところなんですが、ん? 入ってすぐ右に堂々と掲げられている温泉分析表には「無色澄明無臭」と。
 実は、もともと温泉水に入っている沃化物イオン(I)は、無色無臭。ところが消毒のために加える次亜塩素酸ナトリウム(いわゆる「塩素消毒」)によって、3沃化物イオン(I3-)に変化します。このイオンは褐色で特有の香りをもっています。つまりは消毒薬のヨードチンキに含まれるイオンになるわけです。これにデンプンを加えると、いわゆる沃素澱粉反応ってヤツで紫色になるハズですが・・・、だれか温泉水を汲んで小麦粉にかける実験してみてm..m
 閑話休題。
 つまり「塩素消毒」によって大幅に外見が変化した温泉。さて、これをどうとらえるか。源泉至上主義だと「けしからん」わけですが、しかしそのままだと沃素はほとんど「感じない」わけで、この泉質に限ってはまあこれはこれでいいかというのが私の思ったこと。「いやいや効能が失われたろう?」という方もおられると思いますが、もともと「含沃素泉」特有の効能は飲用したときしか認められていないので、入浴だけだと関係ないです、実は。
 昔は食事処があったけど、今はお弁当類の販売が行われています。16時過ぎると半額なので(なお大広間の利用は17時まで)ここで大量に仕入れて、JRの特急にちりんシーガイヤに乗り込み、ビールとともにご夕食→爆睡で博多に着きました。
 なお、余談ながらここが鉱山ってご存じ? 宮崎の温泉は水溶性天然ガスを含むものが多く、これを分離して天然ガスとして有効利用しているんですね。鉱山を主体にすると、「天然ガス採掘時に余剰温水を温泉として供給」と言うことになるわけですが(監督官庁の経済産業省の資料ではそうなってます)、実際は温泉がメインで天然ガスの方が副産物です。ここもちゃんと新富鉱山として認可されています。その他にも、高鍋鉱山(高鍋・めいりんの湯)、青島鉱山(青島温泉)、大淀河畔鉱山(宮崎・たまゆらの湯)、宮崎鉱山(宮崎温泉病院)なんてのがありますよ。現地にある国道沿いのでっかい看板の足元に、小さく新富鉱山という札がついてます。
 そう言われると、なんだか稀少な湯に浸かっている気分になれますね?!
〔2019.11更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR日向新富駅】から
(A)○徒歩9分
(B)○〔日向新富駅〕→宮崎交通 高鍋バスセンター・木城温泉湯らら行き 乗車 〔サンルピナス温泉前〕下車 徒歩2分
2分 150円 
(C)○〔日向新富駅前〕→新富町コミュニティバス 乗車 〔温泉前〕下車 すぐ
2分 100円
  ◆  ◆  ◆
【JR佐土原駅】から
(A)○〔佐土原駅前〕→宮崎交通 木城温泉湯らら行き 乗車 〔サンルピナス温泉前〕下車 徒歩2分
17分 380円 
(B)○〔佐土原駅前〕→宮崎交通 高鍋バスセンター・高鍋温泉めいりんの湯・木城温泉湯らら行き 乗車 〔三納代(みなしろ)〕下車 徒歩8分 ※木城温泉湯らら行きのみ〔サンルピナス温泉前〕下車 徒歩2分
13分 380円 
  ◆  ◆  ◆
【JR高鍋駅】から
(A)○〔高鍋駅前〕→宮崎交通 サンルピナス温泉前経由宮交シティ・西都バスセンター行き 乗車 〔サンルピナス温泉〕下車 徒歩2分
12分 370円 
(B)○〔高鍋駅前〕→宮崎交通 宮交シティ・県立看護大学・西都バスセンター・方面行き 乗車 〔三納代(みなしろ)〕下車 徒歩8分
11分 370円

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温泉道№100 高屋温泉 

温泉ガイド  →公式[高屋温泉]

 田園からちょっとはいった山中に、隠れ家のようにある一件宿です。温泉は別棟になっており好ましげな佇まいで、加温された鉱泉が掛け流しで注がれているということでした。しかし、湯に入ると、「ん・・・?」。まったく浴感がありません。少しすくって口に含んでみるとうっすらと甘味さえ感じる、なんかミネラルウォーターのような感じ。食塩泉ではなかったのか・・・。
 湯から上がって成分表を見ると湧出量が毎分4.3L・・・。それは掛け流しにする湯量じゃないでしょ。「溜め湯」でも泉質が良い素敵な温泉はたくさんあるのに・・・。たぶん濃度の高い食塩泉なので浴感重視で加水していくうちに、今はやりの「掛け流し」にとらわれて、そのあげくこうなってしまったんでしょうね。
 悄然として湯屋を出ると、飲泉場がありました。蛇口をひねると、ちょろちょろと源泉が出てきます。暗緑色の濃厚な源泉を口に含むと、苦み走った味わいが胸中に広がりました。ああ、この湯に浸かりたかった。裏に回ると、「高屋温泉の塩分の濃い湯」がいかに体に良いかという旅行作家の文章が記された看板がうち捨ててありました。
 指定除外にならないところを見ると、長崎・田平の温泉施設と同様にいい湯が入っているタイミングもあるのかも・・・。でも、再訪問する気力はありません^^;
追 以前ここで「溜め湯のいいお湯」として紹介していた高岡町の湯の谷温泉は、コロナ禍の影響もあり2020年5月に228年の歴史を閉じました。
〔2020.05更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【西都バスセンター】から★ ※JR駅から西都バスセンターまでは下記参照
(A)○〔西都バスセンター〕→西都市コミュニティバス (三和交通委託)都於郡線 各方面行き 乗車 〔青山〕~〔鹿野田住宅〕間下車 徒歩18分
※運転手さんに「高屋温泉にいく」といえば最寄りで降ろしてもらえます。その地点からは、案内看板がありますので迷いません。
13分 290円
(B)○〔西都バスセンター〕→西都市コミュニティバス (三和交通委託)三在線 各方面行き 乗車 〔稲荷下〕下車 徒歩20分 ※日祝運休
18分 420円 小豆野行き
22分 420円 並木行き
(C)○〔西都バスセンター〕→宮崎交通 国富行き 乗車 〔稲荷下〕下車 徒歩20分
19分 430円 
  ◆  ◆  ◆
【JR佐土原駅】から
○〔佐土原駅〕→宮崎交通 西都バスセンター行き 乗車 〔西都バスセンター〕下車
27分 660円 
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
     上記★のバス
  ◆  ◆  ◆
【JR日向新富駅】から  ※駅前のバス停名が〔三納代〕
○〔三納代〕→宮崎交通 西都バスセンター行き 乗車 〔西都バスセンター〕下車
28分 590円 
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
     上記★のバス
  ◆  ◆  ◆
【JR高鍋駅】から 〔高鍋駅〕が駅前、〔高鍋駅前〕は駅から徒歩2分
○(A)〔高鍋駅〕→宮崎交通 西都バスセンター行き 乗車 〔西都バスセンター〕下車
39分 690円 高鍋パスセンター経由
41分 690円 高鍋パスセンター・めいりんの湯経由
45分 910円 茶臼原経由
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
     上記★のバス
○(B)〔高鍋駅前〕→宮崎交通 西都バスセンター行き 乗車 〔西都バスセンター〕下車
44分 810円 三納代・サンルピナス温泉前経由
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
     上記★のバス
  ◆  ◆  ◆
【JR宮崎駅】から  ※【JR宮崎神宮駅】前も経由する 宮交シティ発便とは別路線
○〔宮崎駅〕→宮崎交通 西都バスセンター・西都原考古博物館前行き 乗車 〔西都バスセンター〕下車
56~59分 1060円 
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
     上記★のバス
  ◆  ◆  ◆
【南宮崎駅】から ※【JR宮崎神宮駅】前も経由する 宮崎駅便とは別路線
〔宮交シティ〕バスセンターまで駅から徒歩3分
○〔宮交シティ〕→宮崎交通 西都バスセンター行き 乗車 〔西都バスセンター〕下車
59~75分 1120円 普通便
63分 1120円 高速道路経由便(平日1便のみ)
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
     上記★のバス

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