涌蓋(わいた)・杖立地区-私家版 九州温泉道ナビ

温泉道№086 杖立温泉 米屋別荘 ★★★

温泉ガイド  →公式[米屋別荘]

 天ヶ瀬温泉同様、川の両岸に旅館街がとりついている独特の風景。蒸気で食品を蒸す調理施設「蒸し場」が道路脇にあるのを見つけるのも楽しい。もちろんこの米屋別荘さんにもありますが、利用は宿泊者のみ。日帰りの場合は、温泉街の中に4箇所ある共同蒸し場を利用しましょう(詳細は観光協会でマップがいただけます)
 米屋別荘は、杖立に多いこじんまりとした小さめの宿ですが、ここちよい時間を過ごせます。「日本一高温の温泉」というキャッチフレーズが面白い。(基本的に100℃よりは高くならないよね。成分が濃ければ化学で習う「沸点上昇」で少しは上がるけど・・・)
 さて、杖立情報。
 まず、杖立温泉観光協会杖立温泉旅館組合の2つの公式サイトがあって、どちらもデザインの敗北的webサイトで見通しがあんまりよくない。「立ち寄り湯」を受け付ける宿にマークがつくようになったのは助かるけど、クリックしても立ち寄り時間帯はおろか、立ち寄り料金すら書いてない宿がほとんど。小さな旅館のお風呂をめぐるのも楽しいかも・・・と思うのですが、どーもあまり歓迎されていない模様。別府温泉と同じような感覚で行くと失敗します。
 なお、元湯、薬師湯、御前湯(川原にあった流泉湯は、2020年夏の水害で流出してしまいました)と3つある共同湯は、現在いずれも感染症対策で外来入浴不可となっています。
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR日田駅】から  ※高速バスは博多駅始発
○〔日田バスセンター〕→日田バス・九州産交バス 杖立行き・[高速]黒川温泉行き 乗車 〔杖立〕下車 徒歩5分
59分 1050円 普通 ひびきの郷経由
61分 1050円 普通 野瀬部経由 

40分 1250円 高速 黒川温泉行き 
  ◆  ◆  ◆
【JR阿蘇駅】から
○〔阿蘇駅前〕→産交バス [7]杖立行き 乗車 〔杖立〕下車 徒歩5分
1時間23分 1170円 

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温泉道№080 岳の湯温泉 豊礼の湯 ★★★★

温泉ガイド  →公式[豊礼の湯]

 峐(はげ)の湯への入り口に位置していますが、分類上は岳の湯温泉らしい。ちなみに峐の湯は、名前は楽しいのに、高級温泉が目白押しの少々敷居の高い温泉地ですよね(共同浴場も1軒あり、山酔は立ち寄り湯を受け付けてくれますけど)。
 さて、豊礼の湯はそれらと一線を画す(?)仮設風の建物。自炊で4500円から泊まれるリーズナブルな施設です(ちょっと壁が薄いので廊下の足音が気になったかな・・・)。新しい施設だけあって家族連れの利用が多く、古くからある自炊宿とはちがって情緒に欠ける面はあるけど、蒸気を活かした噴気釜で自由にいろんなものを蒸して食べることができるのが楽しい。もちろん蒸気釜は日帰りで利用することもでき、蒸し料理用のサツマイモとか卵とかは温泉窓口でも販売。
 みんな家族風呂に行くようで、露天風呂(大浴場)はわりと空いてます。温泉は上記の写真のように灰青色の濁り湯で、源泉そのままと噴気を利用した造成泉の混合泉のようですが、白青色の湯は見た目もさることながら、淡い塩味と粉味(?)を感じ温泉感は100%。晴天であれば湯船からわいた山も眺められて、さらに気分は上々です。
 ジュースの自動販売機が脱衣場(というか入浴中に買い足せるぐらいの場所)にあるので、冷たい飲み物がすぐ買えるのも、ポイントアップ。
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

 レンタサイクルなどについての情報と、ゆうステーションまでのJR日田駅、JR阿蘇駅、JR肥後大津駅のアクセスならびに、JR豊後森駅からのアクセス上の注意点は、ゆけむり茶屋のコメントを参照してください。
【ゆうステーション】から
○〔宮原〕(=〔ゆうステーション〕) →小国町乗合タクシー 麻生鶴行き 乗車 〔岳の湯上〕下車 徒歩すぐ 
15分 300円 ※要予約 日曜運休(祝日は運転)
  ◆  ◆  ◆
【JR豊後森駅】から
○〔豊後森駅〕→玖珠観光バス 麻生釣行き 乗車 〔麻生釣(あそうづる)〕下車
37分 730円  (1日1本 土日祝運休)
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
○〔麻生鶴〕→小国町乗合タクシー 宮原行き 乗車 〔岳の湯上〕下車
22分 300円  ※要予約 日曜運休(祝日は運転)

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温泉道№081 岳の湯温泉 ゆけむり茶屋 ★★

温泉ガイド  →公式[ゆけむり茶屋]

 岳の湯は、湯煙に包まれた山間の小集落。そこここの民家から噴気が吹きあげ、水路には猛り狂った熱水が流し捨てられ、道ばたの草むらには泥色の熱水がボコボコやっている穴がぽっかり開いています。蒸気による暖房が各家庭にあるそうで、こんなに山の中なのに冬でも灯油を買うことはないそう。まあ、そのかわり、夏は蒸し暑くてたまらん、っておっしゃってましたが。
 ここは温泉に直行直帰ではなくて、少し歩いてみることをオススメします。ササ濁りの湯と廃湯口に蟻塚のようにできた析出物が魅惑的な、地元専用温泉(ジモ専)も数ヶ所あるんだけどもちろん入浴不可。
 ・・・で、指定されている施設(旧称:桜尾山荘)は町が建設した交流センターで、古材を使った梁は見事なんですが、肝心の温泉が、ね。こんな尾根筋の山の中で水が豊富に涌くわけはなく、大きな湯船を満たしているのは噴気に沢水をあわせた造成泉。分析上は塩化物-ナトリウム泉なのにまったくの無味。しかもカンペキに透明です。沢水入れすぎ・・・。一般ウケする広い湯船をつくりたかったんでしょうけど、肝心の湯の個性を殺してしまっては。
 浴客はほとんどサウナに入りびたりで、湯船でくつろぐ人は皆無。あたりに名湯が目白押しのなのに、こんなところにお湯を求めてくる人はいないということですね・・・。
 一方、「茶屋」と名乗るだけあって、併設のお食事処は大人気。開店と同時に人がなだれ込んでたちまち満席です。「若鶏と彩り野菜の蒸籠むしセット」が看板メニュー(温泉入浴とのセットメニューはなくなったそうです)。温泉は別のところで入って、食べて、散策してってのがここの過ごし方でしょう。
 なお、交通案内に出てくる不思議な〔ゆうステーション〕という名前のバス停は、旧国鉄宮原線の肥後小国駅跡にできたバスターミナルです。小国地区の温泉を小まめに廻るときは、「おぐにレンタサイクル」をおすすめ。ただ前日まで要予約となって少々面倒くさくなりました。1日レンタルで1000円です。これを使うとこのあたりかなり便利に湯めぐりできますよ。
 豊礼の湯まで、徒歩8分。
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【ゆうステーション】から★
○〔宮原〕(=〔ゆうステーション〕) →小国町乗合タクシー 麻生鶴行き 乗車 〔岳の湯下〕下車 徒歩すぐ 
15分 300円 ※要予約 日曜運休(祝日は運転)
  ◆  ◆  ◆
【JR日田駅】から【ゆうステーション】まで
[ナビタイム]
(A)○〔日田バスセンター〕 九州産交バス・日田バス [高速]黒川温泉行き 乗車 〔ゆうステーション〕下車
55分 1570円 
(B)○〔日田バスセンター〕 日田バス 杖立行き 乗車 〔杖立〕下車
59分 1050円 (ひびきの郷経由)
61分 1050円 (野瀬部経由) 
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
○〔杖立〕 産交バス 阿蘇駅前・ゆうステーション行き 乗車 〔ゆうステーション〕下車
22分 440円 
  ◆  ◆  ◆
【JR阿蘇駅】から【ゆうステーション】まで
[ナビタイム]
○〔阿蘇駅前〕 産交バス [7]杖立行き 乗車 〔ゆうステーション〕下車
62分 980円 
  ◆  ◆  ◆
【JR肥後大津駅】から【ゆうステーション】まで
○〔大津駅南口〕 →小国町コミュニティバス [小国郷ライナー]ゆうステーション行き 乗車 〔ゆうステーション〕下車
75分 1500円 ※火・金・土・日・祝運転、1~2月運休
  ◆  ◆  ◆
【JR豊後森駅】から
※〔麻生釣〕と〔麻生鶴〕は場所が違うので、乗合タクシーの予約の際にバス停〔麻生釣〕から乗り継ぐ旨を説明して指示を受けて下さい。また、玖珠観光バス菅原行き(平日5往復・土休4往復)乗車の場合は、〔下津留〕下車で約3kmの徒歩連絡となります。
○〔豊後森駅〕→玖珠観光バス 麻生釣行き 乗車 〔麻生釣〕下車
37分 730円 (1日1本 土日祝運休)
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
○〔麻生鶴〕→小国町乗合タクシー 宮原行き 乗車 〔岳の湯下〕下車 すぐ
21分 300円 ※要予約 日曜運休(祝日は運転)

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温泉道№078 山川温泉 しらはなシンフォニー ★★★

温泉ガイド  →公式[しらはなシンフォニー]

 国道から坂を上り、旧宮原線のアーチ橋をくぐります。その手前にホタルの里温泉、山川の集落内に山川温泉共同湯がありますので、この2湯もぜひ立ち寄りたいところ。上り坂で歩くのは少々キツいけど、ね。またさらにちょっと上流に日平温泉があり、きんこんかん(木魂館とは違うからね)や山林閣などの白濁の硫黄泉が湧いています。最近、岳の湯、はげの湯、山川温泉は共同でわいた温泉郷と称するようになったけど、なぜか日平温泉はそのわいた温泉組合に入ってないので露出度低めで穴場かも。ともかく温泉ファンなら大驚喜しそうな湯が目白押しです。
 さて、しらはなシンフォニーに行きましょう。露天風呂は、しばらく浴客がいないと湯の花は全部沈んで透明な湯になってます。そおぅと入って、ぐるぐるぐるっと湯船の中で手を動かすと、たちまち白濁温泉のできあがり。楽しくて何回もしちゃいました。恥ずかしくて一人のときしかできないけど、ふふふ。なお、内湯には湯の花は出ないようです。
〔2023.10更新〕

交通案内   →グーグルマップ

 レンタサイクルなどについての情報と、ゆうステーションまでのJR日田駅、JR阿蘇駅、JR肥後大津駅のアクセスならびに、JR豊後森駅からのアクセス上の注意点は、ゆけむり茶屋のコメントを参照してください。
 レンタサイクルなどについての情報と、ゆうステーションまでのJR日田駅、JR阿蘇駅、JR肥後大津駅のアクセスならびに、JR豊後森駅からのアクセス上の注意点は、ゆけむり茶屋のコメントを参照してください。
【ゆうステーション】から
○〔宮原〕(=〔ゆうステーション〕) →小国町乗合タクシー 麻生鶴行き 乗車 〔山川〕下車 徒歩3分
15分 300円 ※要予約 日曜運休(祝日は運転)
  ◆  ◆  ◆
【JR豊後森駅】から
○〔豊後森駅〕→玖珠観光バス 麻生釣行き 乗車 〔麻生釣〕下車
37分 730円 (1日1本 土日祝運休)
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
○〔麻生鶴〕→小国町乗合タクシー 宮原行き 乗車 〔山川〕下車 徒歩3分
36分 300円 ※要予約 日曜運休(祝日は運転)

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ここも入っとこ♨ 奴留湯温泉 共同浴場☆☆☆ ※九州温泉道指定施設ではありません

温泉ガイド   

 さて、どこに入るか迷うほど名泉ばかりの小国地区ですが、その中でもぜひお勧めしたいのが奴留湯温泉。足元に丸石がゴロゴロと敷き詰められている湯船に、名前の通り「ぬる湯」が大量に掛け流し。ほんのりかおる硫黄の香り。ステキです。文字通りぬるいので、10~5月の期間は17時頃から加温されます。九州温泉道に選ばれておかしくない湯だと思うのですが・・・。施設は新しくきれいに整備されているので、一般の方にもオススメしておきます。
 ついでに、山中の小さな集落の共同湯である寺尾野温泉「薬師湯」も、スキモノを自認する方には推奨しておきます。場所を伏せているサイトもあるけど、「知られざる地元の名泉」(https://onsen.unknownjapan.co.jp/kumamoto/)に取り上げられているのでいちおうご紹介。スキモノでない方には何が良いか分からないと思うので、行かないでね。こちらも、こまやかな白い湯の花が舞う「ぬる湯」です。 〔2020.12更新〕

交通案内   →グーグルマップ

 レンタサイクルなどについての情報と、ゆうステーションまでのJR日田駅、JR阿蘇駅、JR肥後大津駅のアクセスならびに、JR豊後森駅からのアクセス上の注意点は、ゆけむり茶屋のコメントを参照してください。
【ゆうステーション】★から
(A)○〔宮原〕(=〔ゆうステーション〕) →小国町乗合タクシー 麻生鶴行き 乗車 〔奴留湯〕下車 すぐ
12分 300円 ※要予約 日曜運休(祝日は運転)
(B)○〔宮原〕(=〔ゆうステーション〕) →小国町乗合タクシー 所尾野上行き 乗車 〔駅通〕下車 徒歩6分
12分 300円 ※要予約 日曜運休(祝日は運転)
  ◆  ◆  ◆
【JR豊後森駅】から
○〔豊後森駅〕→玖珠観光バス 麻生釣行き 乗車 〔麻生釣〕下車
37分 730円 (1日1本 土日祝運休)
  ↓ ↓ 乗り換え ↓ ↓
○〔麻生鶴〕→小国町乗合タクシー 宮原行き 乗車 〔奴留湯〕下車
39分 300円 ※要予約 日曜運休(祝日は運転)

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