福岡都市圏-私家版 九州温泉道ナビ

   

温泉道№009 博多温泉 元湯 ★★★★

温泉ガイド

 お隣の湯治棟(宿泊棟)が壊されて新建材のお家が建ってしまったので、風情点が少し下がってしまったのですが、ワビサビ感は福岡と言わず九州でも指折り。マンションや低層住宅がひしめく一画に、ぽっかりと存在する異次元空間です。
 この温泉を始めたご主人は遠になくなり、奥様とおもわれる高齢女性が受付をされていたのですが、近年は中年の方に交代。多分、ご家族が引き継がれたのでしょうね。
 泉質が少しだけ変わって、ほんのちょびっと温度が下がって、苦みと塩辛さが若干和らいだ感じを受けます。温泉分析表上も、かつては4500mgあった成分総計が3750mgになってます。しかし、高温であることに変わりはなく、覚悟を決めて湯船に身を沈めると真っ赤に。
 以前は30分中に10分だった源泉大量投入タイム(ジョバジョバシュワーと大沸騰状態)が変更され、60分に30分のサイクルに変更されています。熱いよ~、早く止まって。「温まるように変更してます」と言われましたが、やっぱり湯温の低下に対応したものでしょうね。
 3人も入れば洗い場は満席で、湯船も4人入れば満員(「ジョバジョバシュワー」タイムだと湯口を避けて2人が精一杯)なので、定員は4人ぐらい。みなさん、ささっと入って、ささっと上がるので回転率はいいです(というか長湯できない)。食塩泉といっても薄めなので、湯上がりはサッパリとして汗が止まらないといった不快感はなし。
 湯上がりは2階の畳敷きでくつろいで、何回か入るのが私の定番だったのですが、コロナ禍で畳敷きの使用は休止となり、復活する感じはなさそうです。湯から上がると退出するしかなく、以前のままの滞在は「2時間」まで(15時以降は1時間)という限定はちょっと意味不明。これで「湯治の湯」といわれても・・・という思いはありますが、まあ後を継いで下さったことに感謝。
 正確ではありませんが、毎正時ごろからジョバジョバシュワーが始まりますので、毎時45分ごろに来湯されると、ほどよく温度が下がった湯(でも入ると真っ赤)と、ジョバジョバシュワーの両方を体験できてよいかも。
 飲用に適しているお味とは言えませんが、ペットボトル2本(容量は問わない)までなら無料でお持ち帰りできるサービス付きです。
〔2025.03更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【西鉄大橋駅】から◎
(A)○〔西鉄大橋駅〕→西鉄バス [49]弥永団地・博多南駅行き 乗車 〔横手四丁目〕下車 徒歩3分
6~7分 210円 
(B)○〔西鉄大橋駅〕→西鉄バス [外環]福大病院行き 乗車 〔横手小学校〕下車 徒歩3分
8~9分 210円  ※終点の福大病院は、地下鉄福大前駅最寄り
  ◆  ◆  ◆
【JR博多駅】から
○〔博多駅前A(※博多口を出て正面)〕→西鉄バス [47][47-1][48][48-1][48-2][60]西鉄大橋駅経由各方面行き 乗車 〔西鉄大橋駅〕下車
17~27分 300円 
    ↓   ↓  乗り換え  ↓  ↓
     西鉄大橋駅からのバスは上記◎参照
  ◆  ◆  ◆
【JR博多南駅】から
○〔博多南駅〕→西鉄バス [49]西鉄大橋駅・天神行き 乗車 〔横手四丁目〕下車 徒歩3分
16~18分 280円 
  ◆  ◆  ◆
【JR笹原駅】から
○徒歩20分
  ◆  ◆  ◆
【西鉄井尻駅】から
○徒歩15分

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温泉道№008 博多温泉 富士の苑 ★★★

温泉ガイド  →公式[富士の苑]

 マンション・アパートが建ち並ぶバス通りから狭い道を入っていくと、エアポケットのように畑が広がり、隣接するアパートとの境界がどれかわからない不思議な敷地に「富士の苑」のビルが建っています。実はこのアパートは「富士の苑」直営で、ここを借りると温泉利用の特典があるそうですよ。温泉好きの方いかが?
 浴室内の「たばこ禁止・排尿禁止」など入浴マナーを訴える看板の日本語が少しずつ奇妙なのにニヤリとしながら湯船に浸かれば、非加熱・非加水でちょうどよい湯加減の温泉が体を包んでくれます。飲泉コップを手に取れば、ガツンとえぐみのある味が温泉だと言うことを教えてくれるでしょう。よくみると、浴槽の奥にあるヒミツの小部屋(?)があることに気づくでしょう。そちらが源泉が注がれているアツ湯(入り口に「一番風呂」と書かれている)で、そこから適温になった湯が主浴槽に流れ込むしくみ。露天風呂(真四角に天井が空いているだけですが^^;)という名前の寝湯は、さらにぬる湯で長湯が可能。ただし600円で入れるのは1時間までなので、ゆっくりしたい方は2時間コース800円もありかも。露天風呂(寝湯)でねそれべば、1時間はわりとアッという間。なお1日滞在(10~17時)だと1000円となります。
 バスでのアクセスルートは違いますが、博多温泉元湯は川向かいにあり、徒歩10分で着きます。
〔2025.03更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR博多駅】から
○〔博多駅前A(※博多口を出て正面)〕→西鉄バス [47][47-1][48][48-1][48-2][60]レークヒルズ野多目・那珂川営業所・老司団地行きなど 乗車 〔三宅本町〕下車 徒歩5分
24~33分 300円 
  ◆  ◆  ◆
【JR竹下駅】から
○〔竹下駅西口〕→西鉄バス [48-1]老司団地行き 乗車 〔三宅本町〕下車 徒歩5分
12~14分 210円 
  ◆  ◆  ◆
【西鉄大橋駅】から
(A)○〔西鉄大橋駅〕→西鉄バス [3][4][7][47][48][48-1][62][62-1]那珂川営業所・博多南駅・レークヒルズ野多目・東若久・老司団地行きなど 乗車 〔三宅本町〕下車 徒歩5分
6分 150円 
(B)○徒歩20分

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温泉道№001 二日市温泉 博多湯 ★★★ 

温泉ガイド  →公式[博多湯]

 万葉集にも詠まれたという歴史ある温泉。その当時は「吹田(すいた)温泉」と呼ばれ、「湯の原」、「西海温泉」、「薬師温泉」、「武蔵温泉」などといろいろな名前で呼ばれつつ、現在につながっています。二日市温泉と命名されたのは1950年。  地下に花崗岩(モナズ岩)があり、それに含まれるウランの放射壊変による熱によって、地表水が温泉となったものだそう。分析表上は単純温泉ながら、硫化水素臭をほのかにまとった温泉らしい温泉です。(この出自から放射能泉とする表記しているサイトもありますが、放射能泉の基準は満たしていない)  高度成長の頃まで、博多湯と御前湯がいずれも木造3階建てで並んでおり、それはそれは良い風情でした。残念ながら私の贔屓だった御前湯の方が先に廃業し(現在の博多湯よこの駐車場)、その後にできた市営の温泉センターがその名前だけ継承した形になってます。博多湯もその後、経営者がかわって、内装が今風の温泉施設っぽく改装されたものの、外見は原形を保つリニューアルで昔日の面影を良く残してます。木造の3階建てなのですが、消防法で木造3階は供用が制限されているので、2階の休憩室(ご利用は無料です!)までしか上がれません。
 すっかり人気施設になってしまって、休日は更衣室のロッカーの数で人数制限がおこなれています。貸し出すロッカーの鍵がなくなると「順番待ち」となり、2階の休憩室で待機することになります。まあノンビリ待ちましょう。狭いのは昔ながらの施設をそのまま供用しているからで、それがイヤな人は循環・塩素臭の御前湯に行く棲み分けになっているようです。
 脱衣場から浴室への階段を降りると、ほのかな「いおう」の香りと飴色に染まった湯船がお出迎え。以前は可能だった湯口での飲泉を禁じられてしまったのは残念ですが、人混みを押しのけてさあ陣取りしましょ。ずっと入ってたら次第に湯口に近づけますよ。
 時間のゆとりがあれば平日の早めの時間帯の訪問をお勧めしておきます。
〔2025.03更新〕

交通案内   →グーグルマップ

【JR二日市駅】から
(A)○徒歩10分
(B)○〔JR二日市駅〕→筑紫野市コミュニティバス カミーリヤ行き 乗車 〔二日市温泉〕下車 すぐ
5分 150円 
(C)○〔JR二日市駅〕→西鉄バス二日市 [3]二日市温泉経由西鉄二日市行き(循環) 乗車 〔二日市温泉〕下車 すぐ 
8分 210円 ※徒歩に比べて大回りするので所要時間が長い。
  ◆  ◆  ◆
【西鉄二日市駅】から ※徒歩の時は下記の紫駅下車が便利
○〔西鉄二日市〕→西鉄バス二日市 [3]二日市温泉経由西鉄二日市行き(循環) 乗車 〔二日市温泉〕下車 すぐ 
10分 210円 (二日市温泉先回り)
14分 210円 (JR二日市駅先回り)
  ◆  ◆  ◆
【西鉄紫駅】から
○徒歩15分
  ◆  ◆  ◆
【高速バス筑紫野(二日市温泉入口)バス停】から
 ※福岡発の場合は、熊本線(各停タイプ)、日田線で下車が可能(このほかにも、停車する路線は多数ありますが、運行方向によって降車(乗車)制限があるので注意)
○徒歩3分

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