有明海に添って東に進むと、旧小長井町には税金の無駄遣いとして週刊誌にたたかれたこともあるフルーツバス停群があり、さらに進むと「ここで長崎県はおしまい」って小川があり終点のその名も「県界」バス停に到着。橋を渡ると祐徳バスの「県界」があり乗り継ぐことができます。(接続ダイヤを組んでいるわけではないので、よく時刻を調べてね)　一方、大村湾に添って西に進むと、(多良見)大浦バス停で長崎バスと乗り継ぎ可。(接続ダイヤを組んでいるわけではないので、こちらも時刻を調べてね)
　目的のないバス旅なら、どかんと半島のど真ん中で佐賀県と長崎県の行き来をふさいでいる多良岳に、あちらこちらから這い上がっていく路線などはいかが？　みさかえの園線(※社会福祉施設で観光施設ではありません)、国立少年自然の家線、御手水線、富川線、川頭線のどれかに乗ってみるのと楽しいかも。(以前は、山茶花高原、いこいの村などの観光っぽいところに行く路線があったのですが、なくなりました。唯一(?)残っている富川終点すぐの富川渓谷は、諫早市民の避暑地なんだそうですよ。(私は全部乗ってはないのでオススメは不明です)

　さて諫早と肩を並べて観光色のない地域です。北に進んで県営バス－(野岳入口乗継)→東彼杵町営バス－(川棚乗継)→西肥バスと乗り継げば佐世保に着くけど、まあふつうは大村線に乗りますね。ほぼ並行してますので景色も一緒です。SUNQバスを持っているなどの理由でバスで行きたいときは、諫早～長崎空港→長崎空港～佐世保と空港連絡バスを乗り継いだほうが便利です。
　地味めですが、野岳湖公園や黒木渓谷などに路線バスで行くことができます。また長崎空港から時津やハウステンボス(ただし入園料必要)、大村競艇から時津･大草への航路を利用すれば大村湾が楽しめそう。とくに競艇送迎船は、ボートレースがあっているときのみの運行ですが、無料です。
　東彼杵町でイチオシは、長崎県まちづくり景観資産にも指定されたJR千綿駅。え～、やはりJRでいくと便利です^^;(サイトの趣旨と違う･･･)　好ましい木造駅舎ではオシャレなカフェ千綿食堂が営業中で待合室で食べるカレーが評判。ぜひ訪れたいポイントですね。 　

　焼き物で知られる佐賀県の有田に隣接する、佐世保市の三川内や波佐見にもそれぞれ地名を冠した陶郷があります。全国的にはあまり知られていませんが（またそのため、有田焼・伊万里焼として出荷されることも多かった）、その分、伝統にとらわれないいろいろな焼き物を、ゆっくりと見ることができます。波佐見のやきもの公園なんかも意外におすすめ。
　波佐見焼の中心地は、中尾山。かつては西肥バスが乗り入れていましたが、いまは波佐見町乗合タクシーが斜面にへばりついたようにレンガの煙突の並ぶ集落につれていってくれます。まさに陶郷。中尾山伝習館はロクロや絵付体験など作陶が楽しめる工房と宿泊施設が一体となった設備で、小綺麗できもちよい。かならず陶芸体験をしなければいけないということもなく、「家族で泊まって、翌日ハウステンボスに行く方も多いですよ」とのこと。真ん前の交流館は、昼食時には自宅にご飯を食べに帰ってしまう（だから12～13時は閉まっている）という地域が支える小さな陶芸展示館で、即売もしてくれます。「やきもの公園」横のショッピングセンター的な「陶芸の館」より、いろんな話をゆっくりききたいならこちらがオススメ。
　有田と波佐見を結ぶ路線バスはだいぶ前に廃止になってしまいましたが、二つの陶郷をはしごしたいという需要に応えて、乗合タクシーが走るようになりました。また有田陶器市の期間は無料バスも出ますよ。
　一方、川棚町にはすっかり数が減ってしまった公営国民宿舎があります。