九州ローカルバス旅時刻表

国東地区のバス旅

 国東半島は、中心に位置する両子山を頂としたま~るい火山地形になっています。(火山活動はしてません) ぐるっと半島を廻る路線と、山頂を目指すように麓からワラワラ登っていく支線とからなります。山頂付近で道は行き止まりにならずつながっているので、徒歩連絡すればバスで横断できないことはありません。火山だったせいか、山の中に夷谷温泉とか国見(赤根)温泉とかもあるし、いいかも。・・・あ、てっぺんまでは行かないけど、中津~豊後高田~大田~大分空港の快速バスは山の中腹を横断するルートにはなっています。
 半島をぐるっと廻るときは、杵築駅→杵築BT(乗換、一部直通有り)-大分空港→国東(乗換、一部直通有り)→伊美(いみ)(乗換、一部は竹田津まで乗り入れ)-竹田津-豊後高田→宇佐駅となり、標準で3回の乗換となります。豊後高田~宇佐は本数も多いので、豊後高田での途中下車をオススメしときます。また大分空港行きの空港連絡バスが県内主要都市から出てるので、佐伯とか由布院とか意外なところから(空港までだけど)早く着きますよ。
 観光的には、六郷満山文化で知られる仏の里、ですよね。両子寺、富貴寺、真木大堂、熊野磨崖仏など、多数の寺院が山の奥にひそんでます。

杵築市

 大分県は小藩分立で知られ、主要都市がそれぞれ旧城下町となっています。杵築は坂の城下町。そのものズバリの〔須屋の坂〕でバスを降りれば、まるで時代劇のセットのように石畳の坂が現れます。
 また、旧山香町の山香温泉センター(駅から徒歩圏内)、山香温泉風の郷(駅付近からコミュニティバス利用)は、似た名前で場所が違うので戸惑うけど、九州温泉道に選ばれた特色ある濃厚湯でオススメです。

日出町

 一村一品運動で味をしめた(?)大分の市町村は県の方針に乗りやすく、「合併しましょう」っていわれて郡単位でほとんが合併しちゃいました。町村は、姫島村(ここも蘊蓄を語れるけどバスがないので割愛)、もともと広大だった玖珠町・九重町、そしてこの日出町だけしか残っていません。
 杵築市と合併しなかったのは、日出藩という独立した一国だった誇りがあったからなのかなぁ・・・。そうそう、ブランド魚の筆頭である城下ガレイの「城下」は、この海に出っ張った日出城(暘谷城)の下で捕れることを意味してるんですね。大正時代、城の三の丸の位置に富豪が建て、現在は国の重要文化財に指定されている料亭 的山荘(てきざんそう)で城下ガレイの会席をいただけば、バッチリでございますよ。
 日出駅は町の中心部から離れて不便だったのですが、暘谷駅ができたのでお城までは10分もかからずに着きます。ローカルバス旅にならないなぁ・・・。

国東市

 国東と書いて「くにさき」と読むのは本来は難しいと思うのですが、読めますよね? 著名な土地と言っていいでしょう。大分空港があって、大分キャノンの本社があって・・・、ってことでわかるように豊かな市で、国東観光バスの支線も廃止されることなく維持され、加えてコミュニティバスがあり、さらに空白地域を埋めるためコミュニティタクシーもあるという至れり尽くせりぶりです。
 さらにジャパネットたかた(?)のように、最後にもう一つ大サービスでおつけしましょう! 市の助成により、「国東観光バスの3000円回数券(3500円分)を買うともう1冊3000円の回数券がもらえる!」という、洋服の青山もびっくりの驚異のもう1冊セールを実施中。3000円で結局6500円分乗れます。半島をぐるっと半周すると、杵築BT~国東が1100円、国東~竹田津港が1100円かかりますから、二人での旅行なら購入した方がオトクです。加えて、両子寺に行く支線を往復(820円×2)したりするのであれば、お一人でもオトク。いやぁすごいですね。ただ、九州のバス時刻表で検索すると、大分交通・大交北部・国東観光はいずれも「大分交通」と表示され区別が付かないので注意。利用できるのは国東観光バスだけですよ。

姫島村

 多くの若者を公務員として雇用する独特の政策を堅持するため、合併協議会から離脱して自主独立を貫いた一島一村。公務員の平均年収は全国ワースト1位ながら、ワークシェアリングというかマネーシェアリングの成果で、島では若い人の姿をよく見かけました。クルマエビの養殖で有名ですが、もうひとつ忘れてならないのは大発泡している拍子水温泉。どちらも旅心をくすぐられる島です。ぜひ訪問をオススメします。
     

豊後高田市

 豊後高田といえばボンネットバスも走る、昭和の町。それともう一つ、通過する旅人しておとずれる私たちには直接関係ないけど、移住の町。なんと、「住みたい田舎」ベストランキングで、4年連続ベスト3に入ってるんですよ。知ってました?
 ホットな話題としては、高田バスセンターから長崎鼻キャンプ場入口の区間を恋叶ロードと名付け、同区間の54ヶ所のバス停が地元のアーティストによる1枚1枚異なるオリジナルデザインに。cool !!! 同サイトの『真玉海岸や、粟嶋公園を沿道に見ながら、乗用車よりも高い目線のバス旅はリアス式海岸の起伏をダイナミックに感じることができます』と書いてあるとおり、ぜひココはバスで全バス停を眺めに行きましょう。

国東地区の時刻表

交通事業者名 主な自治体 主な結節点となる駅・港・バスターミナル(BT) 主なローカルバス旅 観光地
大分交通
 
杵築市、日出町、国東市 (大分駅)、杵築駅、杵築BT、国東BT 杵築城下町、国東半島史跡めぐり定期観光バス
国東観光バス
 
杵築市、日出町、国東市 杵築駅、杵築BT、国東BT、伊美[大交北部]、伊美港(姫島行き)、竹田津港(徳山行き) 杵築城下町、ハーモニーランド、両子寺、安国寺、文殊仙寺、岩戸寺、成仏寺、千燈寺跡、国見温泉、姫島
大交北部バス
 
国東市、豊後高田市 豊後高田BT、(宇佐駅)、伊美港(姫島行き)、竹田津港(徳山行き) 豊後高田昭和の町、姫島
杵築市コミュニティバス
杵築市 杵築BT[大交北部]、中山香駅、大田庁舎[大交北部]、浄土寺[大分交通(亀川・安心院方面)] 山香温泉
日出町コミュニティバス
日出町 暘谷駅、日出駅 日出城(暘谷城)
国東市コミュニティバス
国東市 国見地区…伊美[国東観光・大交北部]、国東地区…国東BT[大分交通・国東観光]、武蔵・安岐地区…国東市民病院[大分交通・国東観光]
国東市コミュニティタクシー
国東市 国見地区…伊美[国東観光・大交北部]、国東地区…国東BT[大分交通・国東観光]、武蔵・安岐地区…国東市民病院[大分交通・国東観光]
姫島巡回バス
姫島村 姫島港 拍子水温泉
豊後高田市コミュニティバス(市民乗合タクシー) ※一部、要事前登録・要予約
豊後高田市 (商工会議所=)豊後高田BT[大交北部]、(原田医院前=)浜内新田[大交北部]、(三浦郵便局=)西堅来[大交北部]、香々地[大交北部] 富貴寺、真木大堂、熊野磨崖仏、夷谷温泉

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